存続危ぶまれた棚田で田植え

存続が危ぶまれていた岩手県一関市の金山棚田で、地元の若手有志が田植えをした。
若者たちが貴重な棚田の風景を未来に繋ぐ。

江戸時代後期に開墾されたといわれる一関市舞川の金山棚田。約42アールの緩やかな斜面に100枚以上の小さな田んぼが密集していて、このうち現在は50枚ほどで米作りをしている。

棚田を所有する金山孝喜さん(82)が高齢のため、2019年で米作りを引退したことから存続が危ぶまれていた。

そんな中、2020年から米作りを引き継いだのが、2019年まで一関市の地域おこし協力隊として活動していた櫻井陽さん(27)だ。

櫻井さんは棚田の存続会議に参加し、馴染み深い風景が失われてしまうと危機感を募らせ棚田を継ぐことを決断した。

受け継いでから初めてとなる2020年の田植えには、市の内外から40人以上の参加者が集まった。みんなでひとめぼれとボンバ米の苗を手作業で植えて汗を流した。

また、この日は60年以上の間、棚田を管理し続けてきた金山さんも若者にアドバイスをしながら作業を手伝った。

棚田を所有する 金山孝喜さん:
ありがたいと思って、跡継ぎができたから。長続きするように頑張ってほしい

米作りはほとんど未経験で不安もあるという櫻井さんだが、「楽しむ」ことを一番大切にしているという。

いちのせきシェア農園代表 櫻井陽さん:
楽しみながら、きょう田植えしたように楽しみながら続いていくような状況になっていったらいいなと思って、まず1年ということでやっています

金山棚田は、世界農業遺産への認定を目指している束稲山麓の一部で、棚田を保全する地域の取り組みが期待されている。

夏には草刈り、秋には稲刈りと収穫祭を予定していて「多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。

金山棚田はあぜが狭く機械が使えないため、作業は全て手作業で行っている。櫻井さんは「将来的には金山棚田をシェア農園にして、みんなで管理していきたい」という。

(岩手めんこいテレビ)

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