南極観測隊の乗った観測船「しらせ」は、オーストラリア南西部の港町・フリーマントルに寄港中。同船しているフジテレビの大塚隆広記者から最新リポートです。

特別公開!南極観測船「しらせ」の船内

「しらせ」に乗船中のフジテレビ大塚記者がリポートします
「しらせ」に乗船中のフジテレビ大塚記者がリポートします
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フリーマントルに寄港中の南極観測船「しらせ」。
しかし、新型コロナウィルス対策の関係で、街に行くことはできません。
「港町なので、おいしいシーフードレストランがたくさんあると聞いているんですが、本当に残念です」と肩を落とす大塚記者。

コロナで街には出られず。特別に船の内部をご紹介!
コロナで街には出られず。特別に船の内部をご紹介!

気を取り直して、南極観測船「しらせ」船内を取材することに。
まず向かったのは、普段生活している船室です。

イスは床に固定されています
イスは床に固定されています

どんなに船が揺れても大丈夫なように、室内は棚に落下対策がされており、イスも床にボルトで固定されています。

船内に“メインストリート”
船内に“メインストリート”

続いては、「しらせ」のメインストリートと呼ばれる、一番幅の広い廊下。

食堂にさりげなく先回りしているエイトちゃん
食堂にさりげなく先回りしているエイトちゃん

進んでいくと、「理髪室」や、船員たちが食事をする「食堂」につながっています。

食堂には大きな調理場があり、そこで約250人分の食事を作っています。

調理を担当する松村知子2曹に、食材を保存している冷凍庫を見せてもらいました。中には牛肉や鶏肉、カニなどたくさんの食材が、マイナス20度で冷凍保存されていました。

芯の部分に石灰が塗られたキャベツ
芯の部分に石灰が塗られたキャベツ

南極へ向かう長い航海のなかで、最も貴重な食材は“新鮮な野菜”です。
生の野菜は傷みやすいのですが、「しらせ」ではキャベツの芯の切り口に石灰を塗るなど、長期保存の工夫がなされていました。

船員たちもメロメロ?「めざまし8」公式キャラクター・エイトちゃん

大塚記者と一緒に「しらせ」に乗船中の「めざまし8」公式キャラクター“エイトちゃん”。
大塚記者曰く、「エイトちゃんと一緒に船内を取材していると、とにかくいろんな人が声をかけてくる」と、どうやら船内で“人気沸騰中”とのこと。

今後の観測船「しらせ」

「しらせ」は12月1日にフリーマントルを出港し、その後すぐ、波と風の強い暴風圏を通過しなければなりません。波の高さは6mから7mあり、喫水面から高さ20mほどにある窓にも波しぶきが当たるほどの暴風圏です。

さらに南下すると、南緯55度、南極圏に突入し、12月24日ごろに南極昭和基地に到着する予定です。

(めざまし8 11月29日放送)