鳥インフルエンザが全国的に発生していることを受け、今、鶏肉が品薄になってきている。クリスマスなどで需要が高まる冬を前に、スーパーは不安を隠せない。
クリスマスを前にピンチ
松村道子キャスター:
新潟県三条市にあるスーパーの鶏肉売り場。一見すると品揃えは豊富なように見えますが、お店側は、この商品を確保するのに相当な苦戦を強いられていると言います

11月18日、阿賀町にある食用の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、15万羽以上のニワトリが殺処分された。全国的にも鳥インフルエンザが確認される中、この影響が店頭にも表れ始めている。

マルセン 太田雅悠 専務取締役:
県内産の鶏肉は仕入れ需給がほぼ壊滅的で、欲しくても手に入らない状況。国産(県外産)の物に関しては、我々が「どの部位をくれ」という提示はほぼできなくて、僅かに仕入れがある状況

こちらの店では、これまで「特売商品」と銘打って、国産の鶏肉を大量に安く販売することで、一日に5~6万円ほどの売り上げがあったが、現在はそれだけの鶏肉を確保できない。

松村道子キャスター:
売り場面積で見ると、これまでは売り場の3分の1以上が鶏肉でしたが、徐々に牛や豚の面積が広くなっています

マルセン 太田雅悠 専務取締役:
国産だけでは品揃え・数の部分が圧倒的に足りないということで、今は外国産の輸入のもも肉を入れている

消費者:
クリスマスが近づいて値段が高くなったりすると、皆さん困るのかな
消費者:
ササミはサラダにしたり、フライにして食べる
(Q.鶏肉は便利な食材?)
消費者:
必要
マルセン 太田雅悠 専務取締役:
冬は鍋や唐揚げ。そういったホットメニューに鶏肉はかなり使われる。需要が伸びてくるタイミングでの、品薄状況は我々にとって痛手

仕入れ価格も徐々に高騰し、品薄の状況は年内いっぱい続く見通しだ。
(NST新潟総合テレビ)