コロナ禍に立ち向かいながらも”心のときめき”を信じて挑戦を続ける飲食店の女性経営者。その勇気が、新たなビジネスにつながった。彼女が魅せられたのは、キラキラと輝くクッキーだった。
オープン1年半で休業…コロナ禍で焼き菓子販売へ転換
人通りが戻り始めた夜の街。開店の準備に追われているのは高橋真美さん。広島市中区の繁華街で会員制のカフェ&バー「サマンサ」を経営している。

念願かなって、この店をオープンしたのは2018年。しかし、新型コロナの影響でオープンからわずか1年半で休業を余儀なくされた。
会員制カフェ&バー「サマンサ」・高橋真美さん:
一人なので、何とか頑張ってやっていけるんですけど…やっぱり大変ですね

コロナ禍で高橋さんは考えた。それまでサービスで提供していた焼き菓子を販売しようと工房を作り、お客の要望に応じて製造を始めたのだ。

お菓子作りへのこだわりは素材。国産小麦にこだわったり、マーガリンではなくバターを使っているという。

会員制カフェ&バー「サマンサ」・高橋真美さん:
私にはお菓子作りがあったので、お店の経営からお菓子作りへ転換できました。今だから思えることですが、コロナがいいきっかけになったと捉えています
クッキーを彩るキャンディが”ステンドグラス”のよう
以前、高橋さんはヘアメイクアーティストとしてブライダルを中心に活動していた。

その時に出合ったのが、キラキラと輝くガラスのようなクッキー。生地を型で抜いたクッキーにキャンディを流し入れて作られる。光を当てると、まるでステンドグラスのよう。

SNSなどでも人気があり「ステンドグラスクッキー」と呼ばれている。

会員制カフェ&バー「サマンサ」・高橋真美さん:
ステンドグラスクッキーを知って、かわいかったし、キレイだったし…キュンときたんですね

高橋さんのステンドグラスクッキーは徐々に人気が出て、商品を置いてくれる店も増えてきた。
商品を扱うエステティックサロン:
めっちゃかわいいです。子どもにも好評なので、お母さんが買って帰られます

商品を扱うワインバー:
こういうのを作ってほしいと言ったら、もうベストな焼き菓子を作ってくれるんで

高橋さんは注文販売のスタイルを強みにしている。「売れ残ったお菓子を捨ててしまうより、注文を受けて作る方がフードロスを避けることもできていい」と話す。
会員制カフェ&バー「サマンサ」・高橋真美さん:
何事もやりたいと思ったことはチャレンジできたらなと思います。頑張ります!

”心のときめき”から始まった高橋さんの新たな挑戦。これからも夢は広がっていく。
(テレビ新広島)