韓国の梨泰院で多くの人が犠牲になった事故。3年ぶりに“行動制限なし”のハロウィーンを迎えた東京・渋谷駅前では「渋谷でもそういうことが起こったら怖い。人を押さない、人混みにいかないよう避けている」という声も聞かれました。

「渋谷ハロウィーン」韓国事故受けて警戒強化

韓国・梨泰院の事故前の様子
韓国・梨泰院の事故前の様子
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事故前の梨泰院で撮られた映像を見ると、押し合いをする中でも、警察官が誘導している姿はみられません。韓国の政府高官は、事故が起きた当時の警備について「通常と同じ水準」として、特別な態勢をとっていなかったことを事実上認めています。

一方、週末の東京・渋谷のスクランブル交差点には、“DJポリス”の姿が。

横断歩道の外に出る人がいないように、警察官が規制線を作り誘導する姿もありました。

禁止エリア設定も…路上飲酒&迷惑行為

さらに渋谷区は条例で、ハロウィーンの期間中、路上飲酒の禁止エリアを設定。渋谷センター街や道玄坂付近など、特に混雑が予想されるエリアを対象として、店舗も積極的に協力姿勢を見せていました。

しかし当日の路上では、外国人のグループが飲酒をする姿が。酒の瓶が置かれ、酒を飲みながら談笑する複数のグループを確認しました。

さらには、大音量の音楽を流しながら、往来をふさぐように踊り始めます。酒に酔ったのか、路上に倒れ込んでしまっていた外国人とみられる男性の姿も。

飲酒禁止エリアでは、看板などで英語表記もされ、周知されていました。“渋谷ハロウィーン”に参加した外国人に話を聞くと…

ハロウィーンに参加した アメリカ出身・cybersteffieさん:
たしかにカオスだけど、誰にも暴力を振るわなければ問題ないと思う。他の人に害を与えていない限り、好きなようにすればいい。自分の好きなように楽しめばいいと思う

ハロウィーンに参加した フランス出身の人:
コロナのこともあるし、世界中から人が集まることはあまりないから、どこ出身でも、一緒にハロウィーンを楽しめることはいいこと

日本でのハロウィーンを楽しむ外国人は「ハロウィーンだから、みんなイメージで渋谷に来る」と話していました。

渋谷では、梨泰院の事故を受け、狭い道に人が集まった際には人がとどまらないよう誘導するなど、警戒を強化。こうした取り組みが功を奏したのか、警視庁によると、31日午前時点では大きなトラブルはないということです。

(めざまし8 10月31日放送)