高額献金や政治家との関係などが問題視されている、旧統一教会=世界平和統一家庭連合が、午後2時から、記者会見を行った。その中で、教団が、今月、教会改革推進本部を設置し、勅使河原秀行氏が、本部長に就任したことが発表された。
会見で、勅使河原氏は、教団改革の方針について説明。全ての職員、信者に対して、コンプライアンスを徹底することを明らかにした。
具体的には、民事裁判で問題視された献金と先祖の因縁などを結び付けるような献金の集め方や、信者の経済状態にとって「過度な」献金とならないようにすること、また、勧誘する場合、最初から、旧統一教会であることを明示することなどを挙げた。方針に違反した場合、内部規定に基づき厳正に処分するという。
「過度な」献金とは、家族を含めて社会生活が困難になったり、献金のために借金をするなど、生活を圧迫しない程度の”金額”が想定されているとのこと。しかし、「過度な」献金かどうかを確認する方法について、勅使河原氏は、「今後、詳細を詰めていく」と述べるにとどめた。高額の献金者については、献金がなされた前後の事情を確かめていくという。
安倍氏銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者の母親による1億円を超える献金について、会見に出席した福本修也弁護士は「私の感覚としては、過度の献金」との見解を示した。
一方、批判されていた旧統一教会による海外の活動への支援については、大幅に減額するという。金額については明らかにしなかった。

