広島市南区の交差点で2週間に2件、自動車販売店に大型車両が突っ込む事故が発生。これを受けて9月8日、再発防止に向けた検討会が開かれた。
未明の事故 左カーブを直進の大型車が店に衝突
広島市南区の国道2号線・東雲本町交差点で開かれた検討会。警察官や地元住民などが参加した。

この交差点では8月18日未明、左カーブを直進していた大型トレーラーが進行方向にあった自動車販売店「レクサス」に衝突。

さらにその2週間後、同じ左カーブを直進していた大型トラックが中央分離帯に衝突後、反対車線にある別の「レクサス」店舗に衝突した。いずれも未明の時間帯で、事故当時、道路は雨でぬれていた。

”変則的な5差路”と緩やかなカーブ
実はこの交差点、昨年から事故が相次ぎ、問題視されていたのだ。
山北陸斗記者:
緩やかなカーブになっていて、交差点は非常に複雑な形をしています

事故が頻発する要因の1つが「交差点の構造」。この交差点は緩やかなカーブの幹線道路の他に一方通行の道が2本入り組んでいるなど、変則的な5差路になっている。

検討会の参加者たちが指摘したのが、このカーブだ。緩やかなせいで交差点に入る直前まで”直線に見える”ことがあるという。

参加者:
交差点のところでカーブになっているのが、見えないんですよね。直線に見えるんです。だから手前で「カーブになりますよ」という注意喚起が必要だと思います

また、別の参加者からは「歩行者を守るために、ガードレールを頑丈にできないか」という意見も出た。さらにスピードについても参加者が指摘。スピードの出しすぎに加えて、この交差点では信号が変わるギリギリのタイミングで無理に直進・右折する車なども多く見られた。
広島南警察署 木村喜仙 地域企画課長:
歩行者、ドライバー、自転車に乗る方が交通ルールをしっかり守って、道路を走行・歩行をしてください。車のドライバーの方は、安全速度、指定速度、道路の状況によっては指定速度以下で、前方左右しっかり安全確認をして事故のないようにお願いします

事故を防ぐためにハード面の対策も重要だが、最も大切なのはすべての人が交通ルールをしっかりと守ることだ。
(テレビ新広島)