8月初旬の記録的な大雨で被災した、新潟県村上市の商店を励まそうと、地元の中学生が立ち上がった。
「少しでも役に立ちたい」 中学生が被災商店を回る
この記事の画像(9枚)8月31日、村上市の坂町駅周辺にある商店などを訪れたのは、地元・荒川中学校の3年生約70人。
6月から、地元の経済を学ぶ「総合学習」の一環で周辺の商店を訪れ、話を聞いていた荒川中学校。そんな中で降った8月3日からの記録的な大雨は、多くの商店に浸水などの被害をもたらした。
このため総合学習は中断されたが、生徒たちは地元の商店を励まそうと、被災した約30店舗を訪問した。
生徒:
少しでもお役に立てればと思ってお伺いしました
手書きの手紙を受け取った人は…
床上浸水した旅館:
中学生の心が伝わってくるようで涙が出ちゃう。できるだけ早く元の状態に戻せるよう努力したい
「まずは命を守ってね」被災者から子どもへ 伝えたい思い
一方、床上浸水の被害に遭い、約30席ある座敷の床をはがす作業が続く割烹では、激励に訪れた中学生にこんな思いが伝えられた。
割烹食堂いそべ・礒部有紀子さん:
災害の時でも大切なものは持っていたいけど、それはまず置いて、また元気で頑張れば手に入るものだから。まずは命を守ってね
「ああいう子たちに会えると安心する。村上の子たちは本当に良い子たち」と、大変な状況の中、礒部さんの顔に笑顔が浮かぶ。
生徒:
心だって傷ついていると思う。何とかしてあげられないかという気持ち
生徒:
些細なことでも協力して、すぐ復興できるよう手伝いたい
また、荒川中学校では今後、被災した商店などから空き缶を回収。金属業者に売却した利益を、商店街の復旧に役立てていく考えだ。
(NST新潟総合テレビ)