若い世代を中心に利用が拡大している、友人と位置情報を共有できるスマホのアプリ。
便利な一方で、悪用される危険性もあり、注意が必要だ。
大学生(10代):
めちゃくちゃ便利
高校生(10代):
結構使ってる人多いです
友人同士の「待ち合わせ」や「合流」には便利
登録した友人同士の位置情報を共有できるスマートフォンのアプリ。
例えば、札幌市内で時計台付近にいた男性が、テレビ塔付近で別行動をしていた友人の位置情報を確認し、合流出来たりする。
実際に利用している人は…
高校生(10代):
友達と遊ぶときとかに、今どこにいるとかで待ち合わせするときに使う
高校生(10代):
連絡いちいち取らなくても見るだけで分かる

高校生(10代):
(親も)一緒に使っている。まだ子供なので、どこにいるか分からない時とか使っています
大学生(10代):
友達がスマホ無くした時、位置情報が分かるんでスマホの場所が分かった

便利な一方…"情報を知られる"不安も…
大学生(20代):
この前あそこ行ってたでしょ?とか言われると、見られてたんだなと思うと怖い

20代:
付き合ってるとかだと、めんどくさいかもしれないですね
高校生(10代):
友達でどこにいるの?って、(異性に)若干追いかけられてた気がします
高校生(10代):
(親は)知ってます。位置情報知られるのこわいよねと

常に位置情報が公開されることに抵抗を感じる人も多いようだ。
情報が筒抜けに…悪意を持たれた時点で"暗転"の恐れ
実際にこのアプリを悪用したとみられる事件も…
2022年8月13日、福岡県で女子高生と母親が17歳の少年に刃物で刺され重傷を負ったが、少年は位置情報を共有できるアプリで、居場所を特定し事件に及んだとみられている。
インターネットに詳しい専門家も注意を呼びかけている。
ITジャーナリスト 鈴木 朋子さん:
位置情報と滞在時間が分かるということは、ここで何をしているか筒抜けになる。ずっとつながっていると、ここが自宅なんだ、学校なんだ、電車で移動するんだなど全部わかってしまう。今まで仲良かった人でも、何らかの悪意を持たれたときには、その人が情報を悪用する危険性がある
位置情報は"あいまい"に 「使用状況を把握して!」
果たして、安全に利用する方法はあるのだろうか?
ITジャーナリスト 鈴木 朋子さん:
位置情報の設定はあえて「あいまい」にする。
さらにトラブルになりそうな相手はブロックする。
トラブルが発生しそうな時は、アプリをアンインストール。つまり、使うのをやめるということ
保護者は、子どものスマホの使用状況をしっかり把握すること。そして使っているアプリの危険性をしっかり子どもに教えることが大事だとしている。
若者を中心に広がる便利なアプリ。使い方には改めて注意が必要だ。
(北海道文化放送)