粉に水を入れて混ぜると色が変わってふわふわ膨らむ不思議な菓子“ねるねるねるね”。1986年に誕生したクラシエフーズ株式会社のロングセラー商品で、子どもの頃に楽しみながら味わった人も多いのではないだろうか。
その“ねるねるねるね”シリーズから、新たに大人もターゲットにした「大人のねるねるねるね」が9月5日に発売される。

フレーバーは「赤白2種の本格ぶどう味」で、ぶどう果汁が入った赤と白の「ねるねるねるね」。赤にはコンコード種の赤ぶどう果汁、白にはシャルドネ種の白ぶどう果汁が入っており、どちらも甘さ控えめで大人も楽しめる味だそう。
今回、このためにソムリエが「ねるねるねるね」に合うワインを赤・白それぞれの代表的な品種の中から推薦。さらにワインを分析・調合したアロマ成分を配合しており、赤はベリーの甘酸っぱさと、軽やかでほうじゅんな香りが際立つ仕上がりに、白は薔薇やライチ系の香りが華やかな、トロピカルでフルーティーな味わいになっているという。なお、アルコールは含まれていない。

2種のぶどう味を大人も最後までおいしく食べられるように、通常の「ねるねるねるね」よりもふんわりと軽い食感を追求し、シュワシュワ発泡するトッピングをかけると、スパークリング感も楽しめるという。
全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどで194円(税込み・参考価格)にて購入することができる。
大人ならではのオススメの食べ方も
では今回、新たに“大人”をターゲットに含めたのはなぜなのか?そして、子どもが食べてもおいしいのだろうか?
クラシエフーズ株式会社・商品担当の木下優さんに話を聞いてみた。
ーー大人をターゲットに含めることにした理由を教えて。
昨今、昭和・平成で流行ったものが再び注目される“レトロブーム”が世の中の動きとしてある中で、1986年に誕生した「ねるねるねるね」を子どもの頃に楽しんだ方々が20~40代となった今、ノスタルジーを感じつつ、改めて「ねるねるねるね」を楽しんでいただきたいという思いから、知育菓子
(R) の新たな挑戦として大人市場を広げていく商品の開発に至りました。
ーーワインの要素を含むことを選んだ理由は?
大人の方にも楽しんでいただくには、味が重要なポイントになると考えました。親しんで頂いているねるねるねるね定番のブドウ味で、より「本格的なぶどう味」を再現するにあたり、さまざまな検討をした結果「ワインからのアプローチ」に辿り着きました。

ーー通常よりもふんわり食感だというが、ねる感触は通常と同じなの?
(通常のより)少し柔らかさを感じると思います。ねる感触と合わせてワインを感じる香り、色の変化も楽しんでいただきたいです。
ーー子どもが食べてもおいしく感じられる?
アルコールは入っていないので、もちろんお子様にも美味しく召し上がって頂けます。大人も楽しめる甘さ控えめで本格的な味わいに設計しておりますが、少し背伸びをしたい子どもや、親子で食べ比べなど、大人の方に限らない幅広い方に満足いただける味と食感です。

ーー大人ならではのオススメの食べ方はある?
水の代わりにワインで作ると、より本格的な味わいで“酔える”ねるねるねるねが楽しめます。赤ねるねるは赤ワイン、白ねるねるは白ワインで試してみてください。※お子さまは作り方の通り水で作ってお楽しみください。
公式Twitter創設初のバズり!の反響
“大人狙い”という新しい「ねるねるねるね」とのことだが、現在どういった反響が届いているのだろうか?広報SNS担当の長江舞さんにも話を聞いた。
ーーどのような反響が届いているの?
Twitterのトレンドでは2位に、検索サイトでは話題ワードとして1位に取り上げていただきました。今回、初めて“大人の”ねるねるねるねが発売になるということで、そのネーミングと、子どもの頃以来久しぶりに楽しみたいというワクワク感が反響を呼んだと考えられます。オーガニック投稿でのこのようなバズりは、公式Twitter創設初です。
コメントでは、「小さい頃から大好きなので、大人になった今でも楽しめる“ねるねるねるね”だなんて楽しみすぎる」「待望の商品」「パッケージもコンセプトもかっこいい」「発売日に買いに行きます!」など、嬉しいコメントが続々と寄せられました。
ーー反響には対しては、どう感じている?
想像以上に反響を呼んだので、喜びと驚きが止まりませんでした。しかし、あまりにも多くの反響をいただいたため、発売後の反応や本当に商品を買っていただけるのかが不安でもあります。
今回の反響により、改めて「ねるねるねるね」という商品の認知度や商品力、今後の可能性について考えさせられました。皆さまの商品やCMのイメージ、復刻してほしいフレーバーなどのご意見も寄せられていますので、今後に活かしていきたいです。

編集部で“大人”が試食してみた
現時点ではぶどう味以外の展開は予定していないそうだが、「発売後のお客様の声ももとに、もっと“大人も”楽しめる『ねるねるねるね』や知育菓子の開発も検討して参ります」と担当者は話している。
では、本当に“大人”の要素は感じられるのだろうか? 発売開始前の商品を送ってもらい、編集部で試食した。
袋の中には2つの凹みがあるプラスチックトレーに、赤白それぞれの小袋が2つずつ、そして、トッピングの小袋が1つに、小さなスプーンが付いている。

まずは左のトレーに「白ねるねる」を作っていく。「白1ばん」と書かれた小袋を開けるとふわっとほのかに爽やかなぶどうの香りが! 粉をトレーに入れ、水を加え混ぜ、さらに「白2ばん」の小袋の粉も追加していく。
ねっていくと、ねるねるねるねの楽しみの1つである、色の変化が起きてくる。白い粉が水を入れ鮮やかな黄色に、そして2つ目の粉を追加すると淡いクリーム色へ。ねる感触も徐々に粘り気が強くなり、空気が含まれていっているのかふわふわになっていった。

同じように右のトレーに「赤ねるねる」を作っていく。
ねっていくと、こちらは薄い桃色の粉が濃い青紫色に変化。ぶどうにしてはなかなかに濃い色で心配になるが、2つ目の粉を追加すると淡いピンク色が姿を現してくる。白に比べるとより粘り気が強く、ふわふわでありながら少しもっちりとした感触が面白い。

いよいよ試食。
口に入れると白赤どちらも、ふんわりと溶けるような口当たりだ。次第に食感は消えていくが、濃いぶどうの味が口いっぱいに広がり不思議な感じがする。味は白はすっきり、赤は甘く、どちらもぶどうでありながら違った味わいを楽しむことができた。
ちなみに筆者は赤の方が深いぶどうの香りがして、紫に近い色合いもあってか、ワインの要素を強く感じられた。

なお、トッピングをかけるとふんわりの中にシャリシャリした食感が加わり、口の中でシュワと消える。まるで炭酸のぶどうジュースなどのスパークリング感を味わっているようだ。白と赤だけでなく、トッピングあり・なしでの違いも楽しむことができた。

久しぶりに味わった「ねるねるねるね」は、色やねる感触の変化は変わらず楽しむことができた。担当者が勧めるワインで作ってみると、より大人は本格的な味わいを楽しめるのではないだろうか。
子どもの頃を懐かしみながら、新しい「ねるねるねるね」を味わってみるのもいいかもしれない。