将棋の藤井聡太五冠が7月19日、20歳の誕生日を迎えた。直前の17日には、地元・愛知で開かれた棋聖戦の第4局を制し、10代最後の対局でタイトル防衛を決めた。
大盤解説は倍率40倍に… 解説者悩ませた「ケロトッツォ」でパワー注入
7月17日、名古屋・大須の万松寺で行われた、棋聖戦第4局。

2勝1敗と王手をかけた藤井五冠と、最終局に持ち込みたい挑戦者・永瀬拓矢王座の対局だった。

対局が始まった頃、対局の会場となった万松寺のホール前には、ファンの姿が。
将棋ファンA:
棋聖戦の大盤解説の入場待ちです。(倍率)40倍って聞いていたので
将棋ファンB:
(タイトル防衛を)今日決めてほしいなと思いますけど

このホールなど2か所では、大盤解説が行われた。席によっては、倍率40倍を超えるプレミアムシートとなった。
2日後に20歳の誕生日を迎える藤井五冠。10代最後の対局が地元・愛知となったが、この日の「おやつ」は…。
解説・西山 女流二冠:
午前のおやつが、藤井棋聖がケロトッツォ。ケロトッツォって…想像つかなくて
解説・金井 六段:
詳しい解説ができなくて、申し訳ないんですけど

解説者を悩ませた「ケロトッツォ」。その正体は…、

老舗和菓子店「青柳総本家」の名物「カエルまんじゅう」に、レモン風味のクリームチーズをサンドし、マリトッツォにアレンジしたものだ。
そして10代最後の勝負めしは、会場の万松寺からほど近い「浅ひろ本店」の大きなエビの天ぷらが乗った「味噌煮込みうどん」だった。

対する永瀬王座も「ひつまぶし」と、こちらも名古屋めしだ。

地元パワーを注入した藤井五冠は、中盤から対局を優位に進め、104手で勝利。10代最後の対局で「棋聖」のタイトルを防衛した。

将棋ファンC:
棋聖防衛および、19日お誕生日おめでとうございます
東京から来た将棋ファンD:
そもそもすでに10代じゃない感じがしているので、20歳になってもおそらく変わらずに、ますます強くなられるんだろうなと思っています
杉本師匠からサプライズの誕生日ケーキ 決意新たにする藤井五冠
そして対局後には、師匠・杉本昌隆八段から、サプライズの誕生日ケーキも…。

藤井聡太五冠:
師匠からは毎年1月にお年玉をいただいていたんですけど、多分次からはないと思うので、その代わりに今回ケーキをいただいたのかなと思っています。20代になるということで、実力を高めていくために今後の数年というのは非常に大事な時期になってくると思うので、そういう意識を常にもって取り組んでいきたいと思っています
(東海テレビ)