撮影者:
竜巻だ!あぁ!竜巻だ竜巻!

この記事の画像(13枚)

市街地に現れた、巨大な黒い渦。激しく吹き荒れる風で、建物の屋根が一瞬にして吹き飛ばされてしまった。

これは中国南部の広東省で、6月19日に発生した“竜巻”とみられる突風。周囲のものを巻き上げながら進み、爆音と共に大きな爆発が起こった。建物のあたりからは炎が上がる様子も確認できる。

突風は約1分間続き、工場の屋根など5000平方メートルが壊れたほか、車両約20台が損傷するなどの被害が出た。

広東省ではこの数日前にも、最大都市・広州市で竜巻が発生している。地元の気象当局によると、広東省は中国のなかでも竜巻がよく起きる地域で、梅雨前線の影響とみられるという。

北海道で荒天 沖縄で梅雨明け 都心は真夏日…

荒れた天気は、日本でも。バラバラと音を立て、窓ガラスを打ちつけるのは大粒の「ひょう」。6月20日、北海道では東部を中心に大気の状態が不安定になり、各地で激しい雨や「ひょう」が降った。

その一方で、気象庁は19日「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」と発表。2021年より13日早く、平年より1日早いという。

また20日は、強い日差しと南からの暖気の影響で各地で暑くなり、東京都心では、最高気温30.3度と、2022年2度目となる真夏日になった。

この暑さの影響で、千葉県の小学校では、複数の児童が熱中症で搬送される事態になった。千葉県などによると、流山市立八木北小学校の体育館で、体育の授業で走っていた小学5年生の児童12人が、授業のあとに体調不良を訴え病院に搬送。いずれも症状は軽く、すでに帰宅したという。

平年より暑い梅雨 雨が少ない“空梅雨”の可能性も

週末は関東各地で真夏日が予想され、気象予報士はこのように指摘する。

樋口康弘 気象予報士:
太平洋高気圧の勢力が強くなり、もしかすると雨の量よりも、暑さが際立つ梅雨になる可能性がある

この先1カ月の平均気温は、沖縄・奄美をのぞいた全ての地域で、「平年より高い」との確率が50%、または60%との予報がある。関東の太平洋側を中心に、雨が少ない“空梅雨”になる可能性があるという。

週後半 北日本・日本海側は大雨に警戒を

その一方で、今週は大雨への警戒が必要な地域もある。

樋口康弘 気象予報士:
週の後半になると、梅雨前線が北へ押し上がり、今度は北日本、特に日本海側で週末大雨の可能性が出てきている

(「めざましテレビ」6月21日放送分より)