さいたま市のパチンコ店で同僚を殴り、公開手配されていた男が熊本で逮捕された。男は名古屋や広島などを転々とし、変装して印象を変えて逃げていた。

同僚2人の頭をハンマーで殴り重軽傷

強盗殺人未遂の疑いで6月20日の朝、身柄を検察に送られた男。パチンコ店で同僚を殴り、約1100万円を奪って公開手配された葭田拓央容疑者(24)だ。

この記事の画像(8枚)

葭田容疑者は、名古屋や広島などに立ち寄りながら逃走を続け、18日に熊本市内で逮捕された。逃走中には散髪もしていて、公開手配された写真と比べると印象が変わっていた。

事件が起きたのは6月5日。葭田容疑者が働いていた、さいたま市内のパチンコ店でのこと。葭田容疑者は、同僚の男性2人の頭をハンマーで殴って重軽傷を負わせ、現金約1100万円を奪ったとして、強盗殺人未遂の疑いが持たれている。

新幹線で西へ逃走 「埼玉帰ろっか」に「はい」と返事

警察は現場から逃走した葭田容疑者を公開手配し、防犯カメラを分析するなど捜査を進めていた。その結果、足取りをつかむことができた。

竹俣紅アナウンサー:
葭田容疑者は犯行後、現場から東京駅に向かいました。新幹線などを使って名古屋や広島などに立ち寄りながら、西へ西へと逃走を続けました。

警察によると、葭田容疑者は東京駅から新幹線に乗り、名古屋駅や広島駅で途中下車し、買い物などをしていた。そして、犯行当日の夜には、現場のさいたま市から福岡まで移動していたという。

さらに長崎や佐賀を転々としながら逃走を続け、逮捕された時には熊本市内のホテルにいた。その際、捜査員から「埼玉帰ろっか」と声をかけられると、「はい」と素直に応じたという。

眼鏡や服を購入し偽名も…容疑認める

持っていたバッグには多額の現金が残されていた。約2週間に渡る逃走の間、葭田容疑者は洋服や靴、変装用の眼鏡を購入。散髪もしていた。また、各地のホテルや漫画喫茶を利用する際は偽名を使っていたという。

調べに対し、葭田容疑者は「私がやったことに間違いありません」「仕事に関して不満があった」と容疑を認めている。

(「イット!」6月20日放送分より)