私がお伝えしたいのは、「官僚を目指す女性が増加」です。

2022年度の「キャリア官僚」の採用試験に申し込んだ女性の割合が4割を超え、過去最高を更新しました。
人事院は、政治や国際の分野に興味を持つ女子学生の増加などを理由としていますが、「まだ増やせる可能性はある」と女性キャリア官僚の獲得にさらに力を入れる考えです。

ポイントはこちら。「女性キャリア増加にあの手この手」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

今回女性の申込者数が増えた理由としてあげられたことに、「ワークライフバランス」の重視があるといいます。

人事院の今年のパンフレットでは、「ワークライフバランス」について触れることで、激務とされる国家公務員でも「仕事以外の時間を大切にしている」ことをアピール。
さらに仕事と家庭の両立を支援する制度についての説明を掲載しています。

さらに、現役の女性キャリア官僚によるオンライン座談会を開催して、女性の志望者に仕事内容を伝えるよう努めています。

一方で、「女性向き」のイベントを増やし過ぎると、男性のキャリア官僚志望者の獲得に悪影響が出る心配もあるようです。
そのため、男女ともに関心があり、特に女性の関心が高そうな育児や出産などに注目した「働き方」や「キャリアプラン」などについて説明することを意識していると言います。

「キャリア」と呼ばれる国家公務員の総合職は、志望者数が減少し、さらに若手の離職者が増えていることが問題となっています。女性に限らず、どうやって若者に仕事の魅力を伝え、理解してもらえるかがカギとなります。

(フジテレビ政治部 長島理紗)