あす午前0時から、首都高速道路の通行料金が変わる。普通車の上限額が、これまでの1320円から1950円に値上げされる。
首都高の新しい通行料金では、ETC利用の普通車については、最低料金の300円は据え置かれるが、上限額がこれまでの1320円から1950円に値上げされる。ETC利用の軽自動車やバイクについても、最低料金は280円のままだが、上限額は1090円から1590円に値上がりとなる。
一方、トラックなどの大口割引や、利用頻度の多い車を対象にした割引については、割引率が、これまでの35%から最大で45%に拡大される。値上げによる物流への影響がないよう配慮した形だ。
また、常時、深夜割引が実施され、午前0時から4時までは、通行料金が20%割引となる。比較的、交通量が少ない深夜の利用を促したい考えだ。
首都高によると、今回の見直しは、長距離利用者に有利だった料金制度の不公平感をなくし、都心部を通過する車による渋滞を減らす狙いがあるという。
また、あすから、新たに29カ所の料金所がETC専用に切り替わる。これで首都高の料金所のうち、合わせて35カ所がETC専用となる。首都高では、今後、2025年度までに、全体の9割の料金所をETC専用する計画だ。