北朝鮮による拉致被害者家族会が結成からきょうで25年となります。横田めぐみさんの弟で去年3代目代表になった横田拓也さんは、「政府が具体的な答えを出してほしい」と改めて早期解決を求めました。

「拉致被害者家族会」結成25年を受けて取材に応じる横田拓也さん
「拉致被害者家族会」結成25年を受けて取材に応じる横田拓也さん
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家族会は1997年に結成され、全国で救出活動が行われ、2002年には5人の被害者が帰国しました。しかしそれ以降は拉致被害者の帰国が果たせぬまま家族会は高齢化が進み、初代代表を務めた横田めぐみさんの父、滋さんと、次に代表を引き継いだ田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんが亡くなりました。

横田めぐみさんと一緒に写真に収まる双子の弟・拓也さん、哲也さん
横田めぐみさんと一緒に写真に収まる双子の弟・拓也さん、哲也さん

去年代表を引き継いだめぐみさんの弟、拓也さんは、拉致問題が進まない現状に憤りをあらわにしました。

横田拓也代表:北朝鮮の中でつらい日々を送っている姉や拉致被害者の多くの方が毎日叫んでいると思う。解決できないまま時間がだけが過ぎているというその異常さにやはり言葉にできない矛盾と怒りをどうしても感じています。

また拓也さんは「親世代が元気なうちに政府が解決に向け具体的な答えを出してほしい」と訴えています。

横田さんは、拉致被害者家族の高齢化にも危機感を示していた。
横田さんは、拉致被害者家族の高齢化にも危機感を示していた。
社会部
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