春になるとスーパーに並ぶ桜餅。和菓子が恋しい季節だ。
そんな中、いま札幌市では、これまでになかった進化系和菓子の店が続々オープンしている。
2022年1月、札幌市白石区にオープンしたのは「生わらび餅」の専門店だ。
この記事の画像(14枚)「生わらび餅」の専門店…ドリンクタイプも
わずか2坪の小さい店内では、通常のわらび餅に加え、紅茶味、抹茶味など常時5種類のわらび餅を展開している。
生わらび餅専門店ほっぺ 澤崎 義明さん:
わらび餅は、粉と水と砂糖でできてますので、何かを追加したり水を違うものに変えたりすることで、商品の派生ができるのかなと思った
基本の原料は本わらび粉と水、そして企業秘密のブレンドした砂糖のみ。選んだのは紅茶味。
千須和 侑里子 キャスター:
う~ん、紅茶だ。和と洋のマッチというか、今まで出会ったことのないわらび餅です。口の中でトロ~っと溶けていきました
さらにサイドメニューとして、わらび餅のドリンクも。
千須和 侑里子 キャスター:
少し小さめにカットされているわらび餅がツルツルっとのど越しもよくて、上質な和菓子を飲んでいる不思議な感覚です
初来店の客:
SNSでここのお店を見つけて、食べたいと思って来ました
「わらび餅ドリンクの店」が続々登場する理由は…
札幌市内では他にも、わらび餅ドリンクを提供する店が次々と現れている。なぜいま、わらび餅の波が?
札幌市内の和菓子事情に詳しい、きなこ製粉会社の社長に聞いた。
坂口製粉所 坂口 幸司 社長:
わらび餅は店が小さくても、わりと出店しやすくて、トータルの経費がかからないことが大きいんじゃないですか。あとSNSを使って"映える"ようなものをお見せすることが、いまの時代の流れになっている
進化系和菓子はわらび餅だけではない。
進化系和菓子…「フルーツ大福」も魅了
2021年3月、札幌市豊平区にオープンしたフルーツ大福専門店だ。いちごを始め、キウイやりんごなど常時6種類ほど展開している。
札幌フルーツ大福専門店七福 宮崎 裕貴 店長:
3年前に名古屋でフルーツ大福が発祥したと言われていて、札幌はまだなかったのでやるなら今だと
フルーツ大福の火付け役と言われる名古屋市の店は、2021年10月に札幌市に進出。こちらの店も5坪と比較的小さめで、フルーツ大福は手作りだ。
選んだのはキウイの大福。何がフルーツ大福の魅力かというと…
江上 太悟郎 アナウンサー:
断面を見ると、すごいキレイ!
大福を割った時に現れる、フルーツの断面の美しさに魅了される人が増えているのだ。
札幌市民:
SNSにあげたくなります
さて、気になるお味は?
江上 太悟郎 アナウンサー:
キウイの酸味と周りを包んでいる白あんの甘さが、うまいこと合ってます
アイデアと食材の組み合わせで、注目を集める進化系和菓子店。まだまだ増えそうだ。
(北海道文化放送)