スピードスケート女子1500mに7日、世界記録を持つ髙木美帆選手が出場。

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出番を待つ中、3組前に滑った平昌(ピョンチャン)の金メダリスト、オランダのイレーン・ビュスト選手が、オリンピック記録でトップに立った。

今大会、5種目に出場する髙木選手。
平昌大会では銀メダルだった、この1500mには、ひときわ強い思いで臨んでいた。

髙木美帆選手:
1500mで金メダルを取りたい、というところから始まっている

悲願の金メダルに向けて、スタートを切った髙木選手。
トップのビュスト選手より速いタイムで300メートルを通過。

さらに、700メートルもトップで通過し、後半へ。
しかし、最後の1周を残し、100分の3秒遅れた。

金メダルにはわずか0秒44及ばず、2大会連続となる銀メダルを獲得した。

冬のオリンピックでは、日本人選手最多の4つ目のメダル。

髙木美帆選手:
今回はもう本当に、メダルが取れたことよりも、金メダルを逃したっていうことの悔しさがすごく強いなって思っています

金メダルへの0秒44の差は、どこで生じたのか。
女子500mの前日本記録保持者・大菅小百合さんは、最後の1周、選手が入れ替わる場面を挙げた。

元スピードスケート選手 大菅小百合さん:
アウトスタートから、最後インに入ってくるところで前に選手がいなかった。あそこで前に選手がいれば、もう一回、最後疲れているところをギアを入れなおして、相手を追っていくことができれば、最後の1周はタイムが変わってくると思うので

髙木選手が最後の1周、アウトからインに入るシーン。

本来なら、インを滑ってきた相手選手が前にいるはず。
しかし、アウトの髙木選手のほうが前にいたため、髙木選手が追いかける形にならなかった。

このことで、ラスト1周のタイムが伸びなかった可能性があるというのだ。

髙木選手は今大会、500m、1000m、団体パシュートと、まだ3種目を残している。

連覇がかかる団体パシュートにも期待がかかる。

FNN
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