加湿器内でカビが発生し、肺にアレルギー反応

今シーズン、加湿器が原因とみられる肺炎、いわゆる「加湿器肺炎」と診断された男性。

会社員男性(27):
発熱して息苦しさがだんだん悪化して、病院に行きまして。加湿器が原因だということで、会話が出来ないくらい苦しかったですね

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呼吸器系の医師は、次のように話す。

横浜鶴見リハビリテ―ション病院・吉田勝明院長:
コロナ禍のため自宅にいる時間が長い。(加湿器肺炎は)増えているかと思います。

冬場に肺炎にかかる人のうち、加湿器が原因だとみられるケースが増えているという。

乾燥した日が続くこの時期、利用する機会が増える加湿器。

女性:
コロナとか、赤ちゃんがいるので、付けっぱなしで使っている

加湿器肺炎のメカニズムについて、横浜鶴見リハビリテーション病院の吉田院長によると、加湿器の中でカビなどが発生し、空気中に放出されたものを吸い込むことで、肺にアレルギー反応が引き起こされるという。

せきや喉の痛み…発熱や頭痛も

さらに加湿器肺炎の特徴については…。

横浜鶴見リハビリテ―ション病院・吉田勝明院長:
コンコンコンという甲高いせき、たんがあまり混ざらないせきが特徴

症状としては、せきや喉の痛み、発熱や頭痛、関節痛などのほか、食欲減退や体力の低下などが挙げられるという。

水は毎日交換 タンク掃除を!

加湿器肺炎については、さまざまなタイプの加湿器を製造するメーカーも注意喚起している。

アイリスアーヤマ 広報室・髙岡真央さん:
加湿器は雑菌が繁殖しやすいので、正しく手入れをして使ってもらう必要があります。水は毎日交換してください

超音波式・気化式・加熱式(スチーム式)・ハイブリッド式などのタイプを問わず共通するのは、タンクの水を毎日交換すること。その際、タンク内の水はすべて廃棄。

その後、少量の水を入れて振り洗いを実施。

中の水を再び捨てた後、タンクを満水にすると良いという。

毎日の手入れを怠らず、正しく使って健康に注意したい。

(「めざましテレビ」1月14日放送分より)