この冬は結露に悩まされているという人も多いと思われる「結露対策」。その対策や予防法をプロに聞いた。

この記事の画像(27枚)

結露対策を教えてくれるのは、宮城県内でハウスクリーニングや内装工事などを行う企業、「らいふパートナーズ」の代表を務める佐藤大輔さん。おうちをキレイにする掃除のプロ。

梅島アナウンサー:
そもそも、なぜ結露はできるんですか?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
冬場は部屋を暖めるじゃないですか。手段としてエアコンだったり、石油ストーブやヒーターなど。外では雪が降っているのに、部屋の中は暖かい状況であったり、温度差によって結露はできます

梅島アナウンサー:
室内と外気との温度差が大きいほど、結露になりやすい?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
なりやすいですね

梅島アナウンサー:
結露は、べちゃべちゃしていて気持ち悪いですけど、放っておくと良くないこともありますか?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
結露は水分を通してカビになりやすいことですね

さらに、カビを餌とするダニも増えて、アレルギーや肺炎などを引き起こす要因とも言われている。

自宅でできる結露の対策法とは…。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
分かりやすいところが換気かなと思います

梅島アナウンサー:
換気の一番のメリットとは何ですか?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
湿気対策です

換気で結露の原因となる湿気を外に逃がす。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
30分から1時間くらい。それを有効的に時間短縮するために対角線上の窓を開けて流れを作る。あと、サーキュレーターとか扇風機を使って空気を部屋中に循環させてあげて換気の効率を良くする

こうして、効率よく空気を送ることで換気時間は約半分で済む。
窓が無い場合にうってつけなのがエアコンの除湿機能。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
除湿切り替えを押します。約2時間くらいで家中の除湿ができます

エアコンの除湿機能には、こんなメリットもある。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
エアコン内部も湿気が溜まっているので、除湿で乾かすことができます

梅島アナウンサー:
除湿機能を使うことで、エアコンの中もキレイになるんですか?

部屋だけではなく、エアコン内部の湿気取りも行える除湿機能。エアコン自体のカビの予防法としても効果的。また、除湿機や除湿剤も効果的だが、こんな変わった除湿法も…。

梅島アナウンサー:
何ですか、これは?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
重曹です

梅島アナウンサー:
重曹!?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
重曹は水分を吸収しやすいので、重曹を置くことによって、湿気を吸収できるんです

梅島アナウンサー:
水分を取ってくれるんですか!?

重曹の性質を利用した除湿剤。材料はガラスの容器、重曹、薄手のガーゼや布、そして輪ゴム。

まず、重曹を容器の半分まで入れる。

重曹が飛ばないようにガーゼなどでふたをして、輪ゴムで止めれば完成。

造花などでアレンジをすればかわいらしい置き物に変身。ただし、アルミの素材は黒ずんで変色するので、使わないように注意が必要。

重曹には消臭作用もあるので靴箱やトイレなどに置けば、除湿と消臭効果のあるインテリアに。水分を吸収し固まってきたら交換のサイン。そのまま捨てず、水を足してペースト状にして洗剤としても活用できる。

「断熱」で結露対策

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
触ったら分かると思うんですけど、冷たくなってるので冷えやすい

多くの家庭で使われているアルミサッシは、熱が伝わりやすい性質がある。外気によってサッシが冷され、室内へ冷気が伝わる。こうして冷やされた湿気が結露の原因。そこで使うのがこちら。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
これはホームセンターで売っている、隙間を埋める物なんですけども。これを使って、サッシの隙間を埋めていくような形になります。外の冷気で部屋の温度が下がりづらくなる

梅島アナウンサー:
確かにサッシは触るとひやっとして冷えてるなって感じがしますけど、こういう所の温度差が結露を生むんですね

食器用洗剤で驚きの結露予防法

梅島アナウンサー:
結露対策に窓ふきですか?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
ここにあるのは、食器用洗剤が入った水です。界面活性剤が入っています

界面活性剤の働きの1つに、水分を水滴になりにくくする働きがある。その膜でガラスをコーティングすることで結露を軽減できるそう。

洗剤は、水で20倍に薄めて使用する。

梅島アナウンサー:
この液体で窓を拭くときの注意点などはありますか?

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
水と泡をしっかり切って、最後に、から拭きをして水気を拭き取る。水気が残っていることがカビの原因になりますので

効き目は約一週間、窓もキレイになる一石二鳥のテクニック。

らいふパートナーズ代表 佐藤大輔さん:
結露をしっかり対策しないとカビにつながります。カビを吸ってしまって身体に異常が起こす可能性もあります。それを防ぐため、みんな健康でいられるように結露対策をしてほしい

梅島アナウンサー:
結露が嫌だってことだけじゃなくて、結露対策をすれば、健康にもつながるかもしれないんですね

(仙台放送)

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。