「あともう少しなのに…」。本棚に本を片付けていると、手だけでは入れにくい一冊分の隙間ができてしまったことはないだろうか。これがなかなか大変で、無理やり入れると本が傷んでしまうこともある。

(イメージ)
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そんな悩みを解決する発明を、Twitterユーザーの双子座症候群さん(@PFgeminiman)が、「中二の時に作った割とどうでもいい発明品出てきた」とのコメント共に動画で投稿。

発明品は緑色の薄い塩ビ板2枚を組み合わせた、少し変わった形のファイルのような構造だ。手前側はパカパカと少し広げられるようになっており、また奥に向かって狭くなっているようだ。

発明品

使い方は本棚の隙間に発明品を差し込み、この間に本を入れる。そして発明品だけを抜けば、本がキレイに隙間に収まるのだ。

本棚の隙間に差し込んで…

両手で本を入れる隙間を強引に広げる必要がなく、片手で作業することもできるので、本棚を整理する際に便利そうだ。

発明品の中に本を入れて、後は抜くだけ

発明品を見たTwitterユーザーからも「需要めっちゃありそう」「とても欲しいですね!」「本に優しい発明ですわ」といった、たくさんの称賛の声が寄せられた。

ただ、この反応は双子座症候群さんも予想外だったようで「え、もしかしてこれって需要あるんですか?」と返答。作った本人は発明品のニーズにどうやら気付いていなかったようだ。

片付けに便利なだけでなく、破れやすい帯などが付いた本でもキレイにしまえるのではないだろうか。本をたくさん持っている読書家などにはうれしい発明品かもしれない。

「片手で本が収納出来る道具」として小5に考案

作った本人は「どうでもいい発明品」とコメントしていたが、そもそもどのような経緯で作ったのだろうか? また、称賛のコメントをどう思っているのか?

現在は23歳となった双子座症候群さんに話を聞いてみた。


ーー中学2年生の時に作った経緯を教えて。

まず初めに訂正しますが、これは中学2年生の時に制作したものではなく、小学5年生の夏休みの工作で制作した物でした。

経緯ですが、私は小学生の頃、父の漫画を借りて読んでいたのですが、その本棚の前に物がたくさん置いてあり、片手で手を伸ばして漫画をしまう必要がありました。しかし片手ではどうしても上手く入れることが出来ず、その時思いついたのがこの収納グッズでした。


ーーどのようにして作ったの?

材料はホームセンターに売っているごく普通の塩化ビニール板です。それを曲げたり穴を開けたりして制作しています。柔らかい素材でくさびの様な形をしているので、本を痛めることなく本棚にあと1冊本が入るスペースを作ることができます。

本を入れた後、発明品のみを抜くだけの作業

ーーこだわった部分を覚えている?

使っていた本棚の高さや漫画の大きさを測り、最も使いやすい大きさで制作しました。


ーー「いい発明」「すごい!」いった反響があるが、それに対してはどう感じている?

私はこの発明品は「片手で本が収納出来る道具」としか考えていませんでした。しかしコメントでは「本に優しい」や「本棚の僅かな隙間を埋められる」 等、私が考えていた使い道とは違う利用方法がある事に驚きました。また、最初はほんとに需要がないと思ってました(笑)

パカパカと少し幅が広がるようになっている

なお双子座症候群さんによると、うろ覚えで中学2年生の時と思っていたそうだが、発明品に「5年○○(名前)」と彫られているのを見つけたことで、正確な制作時期が分かったのだとか。

商品化を考え改良!スタイリッシュなデザインに

双子座症候群さんはその後リプライで、この発明品を改良した物を投稿。緑色の手作り感ある見た目から、黒色の透明なスタイリッシュなデザインに変わっている。

改良版

そこで、なぜ小学5年生の時に作った物を改良することにしたのか。また、どのような点を改良したのかも聞いてみた。

ーーなぜ十数年ぶりに改良することにしたの?

思いのほか反響があったので、もし製品化する時のことを考えてより簡単に作れるように改良しました。


ーーどの部分を改良したのか教えて。

改良版では、今まで複数の部品で制作していた所をひとつの部品で制作できるようにしました。また、全体の形を変更しました。

最初に作った製品は形がやや尖っていたのですが、このせいで本を押し込む際に摩擦で傾いてしまうんです。なので改良版では真四角に変更しました

改良前は隙間に差し込む時に傾いた(左:改良前 右:改良後)

ーー今後この発明品はどうしていく予定?

多忙のためなかなか時間が取れませんが、いずれは実用新案の取得と商品化までやりたいと考えています。具体的にどのような形で商品化するかまだ決まっていませんが、今後の課題となりました。

左:改良前 右:改良後

商品化を検討しているという今回の発明品。そのため詳しい制作方法などは秘密だそう。商品名もまだ未定で、双子座症候群さんは「分かりやすくて面白い商品名がいいですね」と話している。

ちなみに、他にも足を引っ掛けてつまずかない延長コードや自分用のスマホスタンドなど、日常を便利にしてくれる道具を作っているという。今後どういった発明品が生まれるのか楽しみだ。