建造物として鹿児島県内で初めて国宝に指定される見通しの霧島神宮では、12月2日から一般客向けの特別拝観が始まった。前日の霧島神宮の様子。
霧島神宮 建造物で鹿児島初の国宝指定へ
霧島市の霧島神宮。暗闇の中、浮かび上がる朱色の社殿。神秘的な雰囲気を醸し出している。

上片平健アナウンサー:
私が今いるのは、霧島神宮の社殿、登り廊下を登り終えたところ。今回は特別にこの中まで入らせていただきました
登り廊下の上にあるのが拝殿、弊殿。そしてその奥に本殿がある。この3つが今回、国宝に指定される見通しとなった。

拝殿では、12月2日から始まる特別拝観の準備が進んでいるところだった。

そしてその奥にあるのが本殿ということになるが、本殿の入り口にある両側の柱は「龍柱」と呼ばれており、龍が巻き付きながら空に昇るようすが彫刻で施されている。

色使いも目を引く、非常にきらびやかな空間となっている。

普段見られないところを間近で…
霧島神宮の上牧瀬さんにお話を伺った。
(Q.国宝指定の見通しとなりましたが、改めて、どんなところが評価されたと思いますか?)
霧島神宮・上牧瀬章洋さん
龍柱は、東アジアを中心によくみられる文化的彫刻でございます。霧島神宮の龍柱を見れば、南九州を治めていた島津家が東アジアとの貿易を盛んに行っていたことがわかるという、文化的彫刻と評価されたと思っている

(Q.特別拝観はどんなところを観ていただきたいですか?)
霧島神宮・上牧瀬章洋さん
普段入れない社殿に上がっていただき、本殿、拝殿、幣殿の極彩色、そして龍柱を見ていただき、祭神であるニニギノミコトの神威を感じていただければと思う

2022年2月の特別拝観はすでに予約でいっぱいということだが、3月の特別拝観に関しては2022年1月中旬から予約がスタートするという。

詳しい予約方法は、霧島神宮のウェブサイトまたはフェイスブックでお知らせされるとのこと。
霧島神宮では初詣の混雑を避けるため、2月末まで新年の縁起物を販売する予定。
(鹿児島テレビ)