毎日背負うランドセルが重すぎて、通学ブルーになる小学生が出てきているという。
小学校1年生から3年生を対象に、この秋行われた「ランドセルの重さに関する意識調査」。ここで約7割となる65.8%が“ランドセル症候群”に陥っている可能性があると判明した。
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ランドセル症候群とは、重いランドセルを背負うことにより肩こりや腰痛などを引き起こしてしまい、「学校に行きたくない」など心の面にも影響を及ぼす症状のこと。
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東京都内の整形外科医・高野勇人院長によると、ランドセル症候群の診察が増えているという。
たかの整形外科・高野勇人院長:
先週も来ましたけど、2年生ぐらいの子がいらっしゃって。ランドセルを背負っている姿を見たら重そうな感じだったので、原因はそれではないかなと…
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そこで、イット!では都内・葛飾区の「葛飾小学校」を訪れ、1年生に質問してみた。
――ランドセルが重たいなと思う子は手を挙げて
「ランドセルが重い」と感じている児童は、クラスの30人中22人と7割にのぼった。
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重いと答えた児童に聞いてみると…
小学1年生:
荷物多いし…
小学1年生:
首痛くなる
赤ちゃんと同じ重さを背負っている
小学1年生が背負っているランドセルは、一体どれほどの重さなのだろうか?
測ってみると…。3.43kg、3.74kg、3.87kgという結果に。
教科数が少ない1年生でも、生まれたての赤ちゃんの体重とほぼ同じくらいの重さを背負っていることになる。
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その中には、大きな水筒や何冊ものノートと教科書が入っていた。
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小学1年生:
たまに手提げ(袋)も持っているから、両腕がちょっと痛くなったり
高野院長によると、子どもの背負う荷物の重さは体重の約10%ぐらいが望ましいという。小学校1年生から3年生の場合、2.5kg以下が適切だ。
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しかし近年、授業でタブレットなどを使うようになり、荷物がさらに増えて重くなってしまっている。
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葛飾小学校では、宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る“置き勉”を実施している。学校や家庭で管理し荷物をより少なくしていくことが大切だという。
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楽に背負う方法は?負担軽減の商品も
それでは、少しでも楽にランドセルを背負うには、どのような対策をすればよいのだろうか。
高野院長によると…
1. ベルトを適切な長さで調節する
2. チェストベルトを付けて肩だけではなく、胸全体で重さを支える
この2つが対策になるという。
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また、別のランドセルに買い替えるという方法も…
フットマーク 企画開発担当・佐野玲子さん:
見た目はランドセルなんですが、中にベルトが付いているので、たくさんの荷物が固定されているんですね
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このナイロン製のランドセル「ラクサック(RAKUSACK)」は教科書などをベルトでとめ、背中側に密着させることで揺れを抑えるというもの。
体への負担を減らすことができ、実際に試してみて購入する人が多いという。
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ランドセルには“重い”を詰めずに“思い”を詰める。そんな付き合い方を考えてみてはいかがだろうか。
(「イット!」12月2日放送より)