最もおいしい道産米の日本酒はどれか?約600人が投票するコンテストが行われた。

鈴木直道 北海道知事:
あ~

北海道産米の日本酒に思わずうなった鈴木知事。

この記事の画像(11枚)

「北海道の酒アワード2021」が初めて開催された。

鈴木直道 北海道知事:
今こそ北海道産の日本酒を選んでいただきたい。楽しみながら評価していただければ

忖度(そんたく)なし、飲み手が本当にうまいと思った日本酒は?

北海道産のコメで作った"一番おいしい日本酒"は…

「北海道の酒アワード2021」は、コロナ禍で落ち込んだ需要を取り戻そうと北海道が初めて主催した。

応募資格は北海道の酒米を使った日本酒。北海道内14か所の酒蔵がエントリーした。

岐阜県から上川地方の東川町に蔵ごと移転した「三千櫻酒造」や、2021年に北海道南部で35年ぶりに誕生した酒蔵「箱館醸蔵」なども名を連ねる。

北海道外からもエントリー

北海道外は愛知、高知、茨城、福島から参加。総勢18の酒蔵が競う。

「一般審査員」も約600人加わる

この審査がユニークなのは、お酒のプロだけではなく、4日間であわせて約600人の一般審査員が参加していること。

審査は酒の銘柄を隠して行われ、香りや味、バランスの3項目について5段階で評価する。

参加者:
初心者なんですけれど、これだけ飲めるとうれしい

参加者:
北海道米の酒はすごくおいしくなっている。華やかな味わいもあり、全体にキレ味もある

苦境のコロナ禍で少しでも前を向きたい…

北海道がコンテストを初めて企画した背景には、コロナ禍による逆風があった。

北海道 農産振興課 こめ係長 加藤博さん:
北海道の酒蔵の酒の出荷量はコロナ前と比べて4割減。少しでも影響を緩和してみんなで酒を飲んで応援いただければ

ホクレンによると、北海道産の酒米の販売量は年々増加傾向だったが、新型コロナウイルスの影響で2020年に比べて生産を3割減らす「生産調整」が行われたという。

いよいよ表彰式。18の酒蔵から頂点に立ったのは…

「初代グランプリ」が決定

司会:
茨城県の『結城酒造』です

初代グランプリに輝いたのは茨城県の「結ゆい 特別純米酒 きたしずく」。

製造元の結城酒造は創業約170年の老舗で、7年ほど前から北海道産の酒米を使っている。

結城酒造 浦里美智子さん:
まだ信じられない気持ちですけれど、米の“さばけ”が良くて酒造りをするのに作業効率がいいっていうのと、豊潤さ・やわらかさを出しながら、後味すっきりとキレのある仕上がりになるっていうのが個人的に気に入って使っています

「結ゆい」の米は、新十津川町産の「きたしずく」。

グランプリのニュースに新十津川町では…

新十津川町 ピンネ農業協同組合 阪口徳幸 組合長:
コロナ禍で大変な時。暗いニュースばかりだったので、生産者として本当にうれしく思っています。切磋琢磨しながら作ってきたのが評価されたので

北海道の酒米で日本酒ファンを増やしていくことができるのか。酒蔵の努力が続く。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。