10月31日投開票の衆議院選挙。これから社会へ羽ばたく大学生たちは、政治をどのように見つめどんな思いを抱いているのか?
沖縄テレビは県内6つの大学(琉球大学、沖縄国際大学、沖縄大学、名桜大学、沖縄キリスト教学院大学・短期大学、沖縄女子短期大学)の協力を得てアンケートを実施し、大学生151人から回答を得た。

アンケートで大学生151人から回答
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新型コロナ前と現在…大学生の政治への関心に変化

1年半以上にわたって新型コロナウイルスの影響受けた学生たち。
コロナ前と現在で政治への関心は変わったか尋ねたところ、「大きく変わった」が16%、「少し変わった」が60%、「変わらない」は24%で、4人中3人は変化があったと答えた。

沖縄大学の学生:
そこまで関心なかったですけど、東京オリンピックでコロナの中での開催が一番大きく感じて。コロナがまん延していて、オリンピック反対の人もいれば賛成の人もいる。そこは気になりながら見てましたね

名桜大学の学生:
予算のあり方だったり、政治家がどういう政策を出すかとか非常に気になって、国会の予算委員会だったり政策論争をしていくのを毎日チェックするようになりました

沖縄国際大学の学生:
しっかりしているよう見えた日本の経済でも、疫病が流行った瞬間に崩れ去った部分がある。私たちがしっかりして情報収集していかないと、どうにもならないことだから大事だなと

「今回の選挙で投票に行く」は3割に

今回の選挙で投票にいくかという質問には、「たぶん行く」が49%で最も多く、「必ず行く」と答えたのは33%に上る。

沖縄女子短期大学の学生:
若者でもいろいろ考えをもっている人がいると思うので、大人になってからやろうではなくて、若いうちからでも自分の考えを投票していったら、若者たちにも充実した社会が作りあげられるのかなと思います

大学生の政治に対する"本音”は…

いっぽう、投票に「行かない」「たぶん行かない」も2割近くいる。
政治との距離について、大学生はどのように感じているのか?

(学生のアンケートより)
自分一人くらい投票してもしなくても何も変わらず影響はない。そもそも興味がなく知識もないから投票のしようがない。政治と暮らしが離れている。政治に関心を持つほど暮らしに困っていない。

さらに、こんな意見も…

琉球大学の学生:
国会の様子とかをニュースで見ると、この人たち仕事しているのかと思うのと、政治家が公約掲げているけど本当にやっているのかなと

沖縄キリスト教学院大学・短期大学の学生:
色んなお金の問題とかもあるじゃないですか、政治で。隠蔽とかそういったのがあるから、一番なんですよ。それを無くさないとどうしようも変わらないし、国民の苛立ちとかも、自分もやっぱりそうだよなと関心とか同感とかありますね

「投票したい候補者がいる」は14%

「支持している政党があるか」という質問では151人中、「ある」と答えたのは11人でわずか7%という結果だった。
また「自分の選挙区で投票したい候補者は」という質問には「いる」が14%、「いない」が31%、「いないけど誰かに投票する」が半数を占め、「白紙で出す」は2%いる。

政党や候補者に厳しい見方が示されるいっぽうで、社会をより良い方向に変えてほしいと希望を託す学生もいる。

琉球大学の学生:
給付金もほぼほぼないんだよという風に言っていた友達がいて、大学に通うのが夢ではあるんだけど、現実的に厳しいと。平等に教育が受けられる…自分は教育という面を押してほしいなと思います。自分の思いを誰に託すかというのを、しっかり見極めていきたいと思っています

名桜大学の学生:
政治が国民に対してどういう対応をしてくれるのか、例えば飲食店は閉まって生きる術も無い人が出てきたと思う。それで政治が何をしてくれるのか、国民に

大学生が投票にするにあたって重視する政策で最も多かったのが、景気・雇用で21%。次いでコロナ対策が20%。教育環境の充実が13%。医療問題が13%。基地問題は11%となっていて、以下、年金問題、外交問題、LGBTへの取り組み、政治の疑惑追及やその他となっている。

アンケート調査ではこのほか、「政治・選挙に関する情報の収集ツール(一番活用しているもの)」「投票の際に重視していること」の他、若者の投票率がなぜ低いのか?政治家に要望したいこと、若者の間で政治への感心が広がるために何が必要か?についても記述式で答えてもらった。

 

Q.若者の投票率が低いが、なぜだと思う
・親と選挙について話をしたことがなく、投票に行く概念、知識、情報が身近にない
・どこを選んでも変わらない気がするから
・高齢者向けの公約が多いから
・政治家に若者がいないこと
・政党の多さと画一的政策
・現時点での人口の年齢区分を見た際に年齢加重制にしなければ、人数の割合で優位にたてない
 から

Q.政治家に要望したい事
・アンケートなどをスマートフォンからでも参加できるようにして、若者の意見を取り入れて若年層のための政策を出してほしい
・達成できる公約を掲げる
・隠ぺいをなくしてほしい
・自分の意志を貫く、周りにながされない
・障がいのある人とない人、誰もが社会の構成員として生活を送れる社会を作ってほしい
・沖縄の基地問題を沖縄だけの問題として片づけないでほしい
・若者の将来の保証(就職・年金など)
・貧困家庭への補助

Q.若者の間で政治への関心が広がるためには何が必要か
・まずは自分から情報を集め、それを周囲に発信していく
・小中高の間から政治・お金の授業を取り入れるべき
・中立性の観点からだと思うが、政治への教育があまりない。
・政治家の半数以上に対する信ぴょう性が薄い。明確な公約と若者に身近な政策を出せば理解も  
できると思う。
・若い政治家を育てる
・正確な情報を提供する
・海外のように政治の話を当たり前にできるよう教育を変えていく
・投票に行くのと引き換えに、街の飲食店で使えるクーポンを渡す。街の活性化にもつながる
・ネット投票ができる環境を整える 

大学生151人のアンケートから見えてきた政治への「生の声」。
日本の政治の行方を決める衆議院選挙は、10月31日に行われる。

(沖縄テレビ)