郵便局の中に無人コンビニができることになり、話題となっている。

今回郵便局とタッグを組むのが、コンビニチェーンの「ファミリーマート」。全国の郵便局に10月末からの出店準備を進めていて、まずは埼玉県川越市の郵便局に出店するという。

ファミリーマートは既に、駅周辺などに3店舗の無人コンビニを出店している。これを2024年度末までに、郵便局への展開を含めて1000店に増やす方針だという。

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無人コンビニの仕組みを見ていくと、利用者はまず入口の専用ゲートから入店する。店内には天井にAI(人工知能)カメラがいくつも設置されていて、お客の動きや手に取った商品を自動で認識する。

レジではバーコードの読み取り不要で、自動で手に取った商品の購入金額が表示されるという。

榎並大二郎アナウンサー:
ピピッというバーコードで読み取る必要がないという。便利ですよね。しかも支払わないとゲートが開かない仕組みになっていますから。セキュリティーもバッチリだという

加藤綾子キャスター:
無人と聞くと大丈夫かなと思ってたんですけど、しっかりと手に取った商品をAIが認識してるってことですね。これは慣れたらすごく便利そうですね

榎並大二郎アナウンサー:
効率的ですよね

人手不足の解消やコロナ対策にも効果的

こうした無人コンビニが広がる理由の一つが、深刻な人手不足。無人コンビニであれば商品を補充するスタッフ以外は不要となるので人件費の削減につながる。店員との接触も減らすこともでき、新型コロナウイルス対策としても効果的だという。

さらには、コンビニの数の問題もある。国内には5万6000店舗ものコンビニがあるが、コンビニは出店できる場所が限られるので、郵便局のようなその場にあるものを新たに使う形が出ているという。

加藤綾子キャスター:
確かに思い返してみても、すぐそこに、また違うコンビニエンスストアという。近い距離でたくさんありますのものね

榎並大二郎アナウンサー:
ドミナント戦略(集中出店して効率とシェアを高める戦略)で、同じ系列のコンビニエンスストアが軒を連ねているところもありますからね

お土産店や百貨店にも広がる「無人店舗」

無人店舗はコンビニ以外にも広がりを見せている。羽田空港内のお土産店には、AIカメラなどでお客が手に取った商品を自動認識したり、別の百貨店では販売員がいない婦人服売り場も登場している。

さらに広島では、食品専門の自動販売機も登場。こちらでは300円の餃子から、250グラム5000円の牛フィレ肉、国産の松茸、キャビアなどの高級食材も用意されているという。

コロナ禍を背景に、無人店舗という新しい形で便利な生活が加速しているようだ。

(「イット!」10月21日放送より)