自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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“質問ループ”の理由は…記事の後半に続く!

「『今日のごはんは何?』『ママは何歳なの?』同じことを何度も聞いてくる子どもたち。全部きちんと答えてあげようと思うのだけれど、ついつい『それはもう教えたよね?』と声が大きくなってしまうことも…」


何にでも興味津々で、たくさん質問したがる子どもたち。そういう時期だってことはわかっているつもりだけど、何度も同じことに答えるのはちょっと大変…
同じことをくり返し聞いてくるのはどうして?もしかして、わざとパパママを困らせているの?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

繰り返しの質問は「心地よいコミュニケーション」?

――子どもたちが「質問したがり」になるのは何歳ごろから?

質問というのは、「なんだろう?」「知りたいな」と思うことで出ることが多いものです。子どもたちは一般的に大人以上に好奇心旺盛ですし、まだまだ世の中は知らないことばかり。よって、おしゃべりができるようになれば、その段階から質問することが増えてきます。

実際には言葉が出る前から、もっともっと聞いてみたいことはあるのだと思いますが、年齢としては3歳くらいから急に増える印象があります。


――同じことを何度も聞くのはなぜ?

同じことを何度も聞きたがるのでも、その心理は様々です。先ほど挙げたように「知りたい」という好奇心から出る質問は、その子の興味がそこにあるからというのが大きな理由です。

たとえば「今日のごはんは何?」という質問。子どもが発する質問は毎日一緒なので、ママにしたら「また言ってる…」ですが、ごはんのメニューは毎日変わりますから、子どもからしたら同じ質問をしている感覚はないのでしょう。食欲旺盛なお子さんはもちろんのこと、逆に好き嫌いが激しく、夜ごはんのメニューが気になってしまうという子にも見られると思います。

あとは、わかりきったことを何度も質問してくる場合は、それがその子にとっての心地よいコミュニケーションになっていることが多いようです。子どもは目新しいことも好きですが、なじみがあることも大好きです。とくに親子関係ではその傾向が強く、ママにいつものように聞く→ママがいつものように答える→安心する。このような流れを求めていることもあります。「ママ、ヨーグルト好き?」「うん、大好きだよ」という想定した答えが返ってくることで安心するのです。

「ごはん、もうできた?」なども、その延長線上でしょう。お料理中のママからしたら、「見たらわかるでしょ!(怒)」と思える質問ですが、超バタバタしているママの目線をこっちに向けたくて、いつもの質問をしてしまうこともあるでしょう。
あとは、心配性だったり、慎重だったりすると、「今日、これ着てもいい?」「これからお風呂?」「これ大丈夫?」のような先々を再確認することが増えることもあります。

このように、質問の繰り返し自体は多くのお子さんに見られますが、そのきっかけは多様なのです。

同じことを繰り返し聞いてくるのにも、実は理由は様々。
たとえば毎日「今日のごはんは何?」と聞かれて「昨日も今日も同じ質問ばっかり!」とため息をつきたくなるパパママもいるかもしれないが、子どもたちにとっては毎日変わるごはんのメニューに興味津々で、同じ質問をしているという感覚はないのかも。

また、一日の中で何度も「今日のごはんは何?」と聞かれると「さっきも教えたのに!」と言いたくなってしまうかもしれないが、こちらは子どもたちなりのコミュニケーションの形かも。
一度聞いたことを何度も聞きなおすのは答えを覚えていなかったり、いたずらなどではなく、「ママはこう答えてくれるはず!」という期待のこもった質問なのだ。

「ママ何歳?」に「何歳だと思う?」はOK!

――それじゃあ、繰り返しの質問にはどう返すのがいいの?

「ママ、何歳?」と聞かれ、「何歳だと思う?」と返すのはいい会話のキャッチボールだと思います。これと同様に「なんて書いてあるの?」「これ、な~に?」のような知識を問う質問であれば「なんて書いてあると思う?」「これなんだと思う?」と同じ質問を返してあげてみてください。会話のキャッチボールのみならず、言葉を促すきっかけにもなります。

一方、パパやママにダメと言われていることを、しつこく何回も聞いてくる場合は、それに乗ってしまうことは望ましくありません。これは、「ゲームやっていい?」「これ買ってくれる?」「遅くまで起きてていい?」のようなお家のルールにまつわる繰り返し質問のことです。

子どもたちの中には、親に教えてもらったルールを素直に受け止める子もいれば、まずは自分のやりたいようにやって親の様子を試す子もいます。その子それぞれの学び方なので、もし後者の場合は親の一貫性がとても大事になります。「遅くまで起きてていい?」としつこく言われて、つい面倒になって「じゃあいいよ、今回だけだよ」と言ってしまうと、次の日も同様に求めてくるようになってしまいます。上記のような会話のキャッチボール系とは毛色が違うタイプの繰り返し質問ですので、注意が必要です。

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※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
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(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)