生活情報ファイル。今回は足のトラブルのひとつ「巻き爪」。
なぜ巻き爪になるかというと、じつは爪にはもともと巻く性質がある。私たちが立ったり歩いたりすることで地面からの圧力がかかり、巻く力とバランスをとっている。このバランスが崩れると巻き爪になると言われている。
巻き爪にならないためのケアや、なった場合の治療法を調べてきた。

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巻き爪を防ぐ「爪の切り方」

まず伺ったのは、仙台市青葉区中央にあるネイルサロン「はまねいる」。プロのスポーツ選手の爪の管理も行うアスリートネイルトレーナーの高橋裕美さんに、正しい爪のケアを教えてもらう。

梅島三環子 アナウンサー:
巻き爪と、爪の切り方って関係ある?

はまねいる 高橋裕美さん:
爪の切り方を間違うと、爪が前に伸びにくくなって、さらに乾燥して爪が巻いてきてしまう

巻き爪を防ぐ1つめのポイントは、「爪の切り方」。

まねいる 高橋裕美さん:
梅島さんなら、この長く伸びた爪をどのように切りますか?

梅島三環子 アナウンサー:
この親指ですか?私の場合、爪切りで両端の角を取り…上の白い部分を少しだけ残す感じで切る…

しかし、これはダメな例とのこと。

まねいる 高橋裕美さん:
角を削ってしまうと、爪がまっすぐに伸びようとしたときに、指の肉に刺さって巻き爪になってしまう。短いと爪が伸びようとしたときに、先の肉が硬くなって、爪が刺さってしまう可能性があるので危険

深爪や先を尖らせることもよくない。このように指の先と同じくらいの長さで保ち、角は絶対に落とさないようにすることが切り方の大切なポイント。

はまねいる 高橋裕美さん:
本来あるべき場所に爪がないと、カバーするために皮膚が硬くなって、爪が伸びてきたときに皮膚に当たって、巻き爪や足の爪のトラブルになりやすい。気になったら爪切りよりも、爪やすりで整えると伸び過ぎず、いい状態を保てると思う

巻き爪を防ぐ「正しい歩き方」

続いては、「メディカルフィットネス煌煌」。トレーニング指導者の北谷有里紗さんが教えてくれるのは…

メディカルフィットネス煌煌 北谷有里紗さん:
巻き爪になりにくい、正しい歩き方をお伝えします

巻き爪を防ぐには、歩き方も大切。

メディカルフィットネス煌煌 北谷有里紗さん
まっすぐな姿勢を作ってから、かかとから着いて、つま先でしっかり蹴る。しっかりと指が使えれば床からの力が入ってくるので、爪に下から圧がかかって巻き爪になりにくくなる

つま先にしっかり力が加えられる靴を履くこともお勧め。他にも、足の指の力でタオルを引き寄せるタオルギャザーの運動も効果的と言う。

メディカルフィットネス煌煌 北谷有里紗さん
予防だけでなく、なってしまった後にも下からの圧をしっかり加える意味で、足の指を使うのは大事

足の指を使う意識が大切。そして…

「陥入爪」の効果的な治療の仕方

梅島三環子 アナウンサー:
巻き爪でも、痛みが伴っている場合は「陥入爪」という病気です。早めに受診することが大切です

今野喜郎医師は25年以上、「陥入爪」の治療に取り組んできた専門家。外科的アプローチで、陥入爪の治療に当たる。

今野外科整形外科 今野喜郎 院長:
陥入爪は一度発症すると悪化の一途をたどる。痛み始めてから1,2週間以内に受診した方がいい

こちらの医院では複数の治療法に取り組んでいるが、中でも初期の段階に効果的なのは、ワイヤーを使った治療だと言う。

今野外科整形外科 今野喜郎 院長
これは爪の治療に使うワイヤー。どんなに曲げても元に戻る。その力を使って矯正する。早い人だと、その場で治る。遅い人でもだいたい1週間から2週間以内に治る

爪には神経が無いので、治療に痛みは伴わないそう。

今野外科整形外科 今野喜郎 院長
爪だし、大したことないと思って、そのうち治るだろうと思って放っておく人が多い。治療が終わって楽になると、早く来ればよかったと言われる。遠慮せずにクリニックに、早めにコンサルトすることがいい

(仙台放送)

仙台放送
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