母の“特大おにぎり”パワーに支えられ…高校競泳の頂点を目指す息子 コロナにも震災にも負けず挑む大会【宮城発】
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母の“特大おにぎり”パワーに支えられ…高校競泳の頂点を目指す息子 コロナにも震災にも負けず挑む大会【宮城発】

仙台放送
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高校スポーツの大会の多くが、新型コロナの影響により無観客で開催されている。

そのうちの1つ、2021年7月の競泳・東北大会に東北学院高校の松原晴太さんが出場。会場で応援できないお母さんが思いを込めたのは、おにぎりだった。

大会はいつも応援に駆けつけ…震災で被災した母子の絆

炊きたてのご飯にぎゅっと愛情をこめて握るおにぎり。

この記事の画像(28枚)

寺田早輪子 アナウンサー:
今まで何個握った?

晴太さんの母・松原園子さん:
何千個?何百個?

宮城県仙台市若林区に住む松原園子さん(41)。手慣れた様子でおにぎりを握る。

東北学院高校3年の長男、晴太さん(18)。

2021年6月の宮城県高校総体・競泳、100mと200mのバタフライでいずれも自己ベストをたたき出し、ダントツで優勝した実力の持ち主だ。

晴太さんが練習や大会に向かう朝、園子さんはいつも特大のおにぎりを5、6個持たせてきた。

晴太さんの母・松原園子さん:
すぐ痩せてしまうので、運動量が多いから。痩せないで…って(笑)

松原晴太さん:
レースが終わったあと、すぐに栄養をとらないと疲れちゃうんで

寺田早輪子 アナウンサー:
お母さんのこと、どう思う?

松原晴太さん:
神(笑)

2011年3月まで親子が暮らした宮城県仙台市若林区荒浜の自宅は、東日本大震災の津波で全壊。

3歳で水泳を始めた晴太さん。園子さんは大会会場にはいつも駆け付け、応援してきた。

晴太さんの母・松原園子さん:
どんな時も諦めなかったので。新型コロナが流行しようが、震災など何があっても、ずっと前向きなので。それを追いかけているこっちが、いつも元気をもらっている

しかし、2020年からは新型コロナの感染拡大で全ての大会が無観客に…。

晴太さんの母・松原園子さん:
寂しいでしょ?応援がないと

松原晴太さん:
んん~慣れちゃった

目標はバタフライで2分0秒台 晴太さんを支える“おにぎりパワー”

7月、秋田市で開催された競泳の東北大会。県大会を勝ち抜いた選手たちの中に、晴太さんの姿があった。

寺田早輪子 アナウンサー:
東北地方の685人の高校生スイマーがエントリーした競泳の東北大会。観客席に入れるのは選手のみ。保護者は入れず、無観客での開催となります

晴太さんは200mバタフライで、自己ベストをさらに更新する2分0秒台を目指す。

競技前、会場の外に園子さんの姿があった。

寺田早輪子 アナウンサー:
朝は何時に起きた?

晴太さんの母・松原園子さん:
4時です!うふふ…

会場に入れなくても、おにぎりだけは届けたいと、秋田まで車で駆けつけていた。

晴太さんの母・松原園子さん:
力を出し切れるように…

15分後、晴太さんが出てきた。

晴太さんの母・松原園子さん:
おにぎり。一応、保冷剤を入れておいたから

松原晴太さん:
あざーす。いってきます

晴太さんの母・松原園子さん:
ありがとうございました。パワーを送ります!

自己ベスト更新なるか…? インターハイへの決意

そして迎えた、200mバタフライの決勝。

松原晴太さん:
アップ中もすごいタイムで来ていて、ベストは間違いないと…

予選は全体1位のタイムで通過した晴太さん。最初のターン、ここで一気に他を引き離す。

晴太さんはそのままリードを保ち、1位でゴール。インターハイ出場を決めた。

しかし…記録は自己ベストより2秒以上遅い、2分2秒97。笑顔はなかった。

松原晴太さん:
いかにスピードを落とさずに、後半に回れるかが課題。おにぎりはちゃんと食べました。おにぎりのパワーはあるが、今回は十分に発揮できなかった

松原晴太さん:
いや~母に結構、期待させちゃったので。「ごめんね」と「インターハイに向けて本気でがんばります」と伝えます

外で待っていたお母さんに、インターハイ出場決定を伝えた。

晴太さんの母・松原園子さん:
おめでと…。大丈夫?

松原晴太さん:
大丈夫

ハイタッチで息子をたたえる園子さん。

晴太さんの母・松原園子さん:
楽しんで!

松原晴太さん:
…楽しんでませんね

晴太さんの母・松原園子さん:
楽しんで下さい!

松原晴太さん:
はい

晴太さんの母・松原園子さん:
元気ないですね…。ここが終わりじゃなくて、この先もどんな形であれ、応援していきたいなと思います

(仙台放送)

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