東京オリンピックの開会式まで、あと3日。

7月19日から首都圏で大規模な交通規制が始まり、選手や関係者の車両がスムーズに移動できるよう、首都高速では、料金を時間帯で変える「ロードプライシング」の導入や複数の出入口の閉鎖が行われています。

その結果起きてしまう「渋滞」。

めざまし8は運送会社を取材し、交通規制による影響を調べました。

無観客なのに交通規制は“大規模”

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最も影響を受けているのは、都内の一般道です。大会期間中通行料が1000円割り増しになるなどしている首都高はスムーズに車が流れているのに対し、そばを走る甲州街道が大渋滞に。

さらに、大規模な交通規制は一般道でも行われています。都内の会場周辺2カ所でピンクのラインが記された「専用レーン」の運用が始まりました。

ピンクの「専用レーン」は、原則としてピンク色のステッカーをつけた大会関係車両しか通行できません。また「優先レーン」も都内では8カ所で開始。大会関係車両に道を譲ることが求められます。

江東区の専用レーンをウォッチングすると、多くの車はやはり専用レーンを避けて走行しているようです。

しかし、専用レーンのことを知らないのか、一般車両だと思われる車が走っていく場面もありました。また、こうした交通規制は“物流”にも大きな影響を与えていることがわかってきました。

渋滞で迂回…物流にも影響が

19日、めざまし8が取材したのは千葉県市川市にある運送会社

予定の時間に荷物は届けられるのか?後を追ってそのルートを取材しました。

三友通商 岩村昌樹次長
(港区)青山のお客さま経由で、新宿のルートで回らせて頂こうと思っています

荷物の届け先は、厳しい規制が敷かれている国立競技場付近。

ドライバーは、通常の配送ルートではなく規制や渋滞などを避けるため、迂回ルートで向かうといいます。首都高に入るまでは順調でしたが、一般道に降りたところでは、かなり混んできています。

ついに渋滞が発生して身動きが取れない状態に。さらに車を走らせていくと…

めざまし8取材班
目的地まであと少しですが、規制を回避するため、迂回するようです

十分に調べてきたはずが、結局多くの迂回を余儀なくされました。

その後、いつもより遠回りして配送先に到着。予定では45分もあれば到着するとみていましたが、実際には1時間15分ほどかかりました。

三友通商 ドライバー・岡田賢一さん
規制を行っているというところで、通常のルートとは違って迂回して走行したという形になります。交通量が多ければ、車間が狭まったりということで十分気をつけて走行を心がけます

運送業界に大きな影響を与える交通規制。移動の際は事前に交通規制をチェックし、渋滞を見越す必要がありそうです。

(めざまし8 7月20日放送より)