EXITが地球に優しいモノ、ヒト、コトを取材し、SDGsを広めるコーナー『SDGsで地球のバイブスいとあげりけり』。
今回は、斬新なアイデアで注目を集める商品やサービスを取材しました。
“ありそうでなかった!”アイデアを紹介します。

ありそうでなかった!?“捨てない再利用マスク”で気軽にSDGs

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コロナ禍の必須アイテムになったマスクで、新たな課題になっているのが「マスクのごみ問題」。
使い捨てマスクを中心に去年、世界の海や川へ流れたマスクの数は、なんと15億枚との報道も。

そんな「マスクごみ」を減らせるかもしれないアイデアが、“捨てない 再利用ができるマスク”
こちらのマスクの生地には、“脱臭効果”が期待できる特殊なセラミックが粉砕して練り込まれています。
マスクとして、使い終わったとしても「生地の脱臭効果は継続する」ということなので、捨てずに「再利用」できる“使い道”があります。

アクアバンク代表取締役 竹原タカシさん:
靴があります、このイオマックスを入れます。
そうすることによって、再利用ができる!

マスクとしての役目を終えた後はにおいが気になる所で再び活躍させることができるといいます。わたしたちの生活に欠かせないマスクも、アイデアと工夫でSDGsに繋がっていくかもしれません。

フードロスを劇的に削減!?“地球に優しいお得な自販機”とは?

次に紹介するのは、いま注目されている「地球に優しいお得な自販機」です。
世界で廃棄されている食品は年間13億トンもあり、今やフードロスは、社会的な大問題になっています。
そんな「フードロス」を、少しでも減らそうとある「無人販売機」が、誕生したのです。
一体、この「無人販売機」とはどんな販売機なのでしょうか。

ネスレ日本 村田敦さん:
賞味期限まで十分な期間がありながら、通常の流通での販売が困難になってしまった商品を、お買い求めやすい価格で買うことができる販売機になります。

日本のフードロスの量は、年間およそ600万トンにも及び、実はその半分以上は、食品事業に関連するところで発生しています。
その理由のひとつとして、「賞味期限」や「消費期限」とは別に、製品を出荷する際に「納品期限」と呼ばれるものがあります。

ネスレ日本 村田敦さん:
賞味期間が1年、12か月の商品ですと、(製造から)4か月までが納品できる期限になる。

小売店などでは、賞味期限まで余裕を持って販売できるよう、納品する期限「3分の1ルール」というものを設けています。
例えば、製造日から賞味期限までが12ヵ月の場合、製造日から4ヵ月過ぎると出荷できず、そのまま廃棄されてしまうこともあるのです。
そこで納品期限は過ぎたけれど、賞味期限までは時間がある商品を、“お得な価格”にして無人販売機で売っているのです。

ネスレ日本 村田敦さん:
非常に我々の想定している以上の商品の売り上げも出ていますし、手応えを感じています。

この無人販売機は全国5カ所で運用を開始。
今後も食品ロスを減らせるサービスについて模索していくそうです。
“お得な価格”で消費者に提供することによって、大きな社会問題となっている“フードロス”を削減に繋がっていく「無人販売機」。
今回の調査で、工夫を凝らした商品がSDGsに繋がっていることがわかりました。

(めざまし8 7月19日放送「SDGsで地球のバイブスいとあがりけり」)