自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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なんでパパだとこうなっちゃうの?答えは記事の続きで…

「パパと遊んでいた子ども。眠くなってきたかな?と思い寝かしつけをしようとしたら、泣いてなかなか寝てくれない…だっこも添い寝もダメで、寝るまでに1時間くらいかかってしまった。ママにだっこされるとすぐに寝てくれるのに、パパだと寝てくれないのはどうして?」


普段ママがしている寝かしつけ、よーし今日はパパが!と意気込んだはいいけれど、お布団の上におろそうとした途端大泣き!あとは抱っこしてもなだめてもなかなか寝てくれない…

パパと遊ぶのは大好きなのに、寝かしつけだけは“パパNG”になってしまうのはどうして?育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

パパは「寝かしつけの人」ではないと認識

――「パパだと寝ない」のはどんな理由がある?

子どもが親に持つ愛着感情を「アタッチメント」というのですが、一般的に0歳代はママとのアタッチメントができ、その後にパパという順が多いものです。その理由としては、夜中の授乳をはじめとするお世話全般をママが担っているご家庭が多いからです。母子で過ごす時間が増えることで、ママへの愛着感情が生まれ、それが「ママ大好き」「ママがやってくれるならOK」「ママじゃないとイヤ」という思いにつながりやすくなるのです。

ですので、もし今お子さんが0歳で、パパだと寝かしつけがなかなかうまくいかないという場合は、父子間のアタッチメントにカギがあると考えていいと思います。アタッチメントは我が子に積極的に関わることで形成されていきますので、家にいる時間をフルに使っていかれると、結果的に寝かしつけにもいい効果が期待できます。

また無事にアタッチメントが形成された後は、年齢以上に、その子がパパをどのような存在と捉えているのかが関係しているように思われます。子どもは相手との関係性に役割を持たせていることが多いです。たとえば、ママは甘える人、パパは遊ぶ人、おばあちゃんはおねだりする人、おじいちゃんは工作をしてくれる人……など。それにより、パパは寝かしつけの人ではないと認識しているのはあるかもしれません。


――では、パパが寝かしつけするのはやっぱり難しいの?

子どもを寝かしつけるというのはとても大変な仕事です。「入眠儀式」という言葉がありますが、これは寝る前に行うルーティンのことで、たとえば、トントンと胸をたたくとか、ゆっくりテンポの音楽を聴くとか、絵本を2冊読むなど、よりスムーズに眠りに入れるための工夫です。毎日同じことを繰り返すことで、睡眠モードへの切り替えを促していきます。

パパが毎日寝かしつけをしているのであれば、パパとの入眠儀式が確立されていることが多いかと思いますが、もしたまにパパが早く帰って来たから寝かしつけを担当するという場合、いつもの入眠儀式とちょっと違うために子どもが興奮してしまうということもあるでしょう。

また前述したように、子どもはパパにもママにも役割を持たせていることが多く、一般的にはパパは一緒に遊ぶ人と考えていることが多いようです。子どもにとって遊ぶことと寝ることは対極にあると言っても過言ではありません。遊ぶことを「イヤ」と言う子はいませんが、寝ることを「イヤ」と言う子はたくさんいますよね。寝るくらいなら遊んでいたいのが子どもたち。よって遊び担当のパパだと、わくわくして寝つけなくなってしまうのかもしれませんね。

子どもは毎日同じ展開の方が受け入れやすいことが多いので、“パパ流”は遊びのときに出番を取っておき、寝かしつけに関しては、いつもと一緒の入眠儀式をフォローする形を取るのがおすすめと言えるでしょう。

「パパだと寝ない!」という子どもたちが多いのは、特に0歳代の子どもに特にみられる傾向で、普段一緒に過ごすことが多いママに対して「ママじゃなきゃダメ!」という感情が生まれやすいから。また、パパに「寝かしつけをしてくれる人」というイメージが結びついていないのも原因かも。

もちろん、普段から寝かしつけをパパが担当しているというおうちもあるだろうが、普段パパが寝かしつけをしていない場合、子どもたちは「いつもと違う…」「パパは“一緒に遊んでくれる人”なのに、どうして?」と戸惑っているのかもしれない。

とはいえ、ママにどうしても手を離せない用事があったり、風邪で寝込んでいる…なんて時はパパの出番が突然やってくることも。
そんな時に“パパ流”の寝かしつけをするのはNG。普段から寝かしつけの様子をしっかりチェックして、子どもたちが慣れた“ルーティン”を覚えておくのが良さそうだ。

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※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)