これは先週3日土曜日の午前8時20分ごろ、土石流が発生する約2時間前に撮影されたものです。住宅街の道路を茶色い泥水が勢いよく流れています。
『めざまし8』はこの動画を撮影した人の家族に話を聞きました。

撮影者の家族語る「こんな泥水は見たことがない」

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現地に住む家族から動画を受け取り投稿した人に話を聞くと、「今までこんな泥水は見たことないです」と証言。さらに、別の住民も、こう証言します。

町内会長:
山に見に行ったときは、すごい赤い土が流れてきて底に入っていったもんで

---何時ごろですか?
8時ごろですね。家に電話かかってきたのは。
私、町内会長なもんで、現場見に行ったらすごかったんですよ、赤い土が…

こうした証言について、専門家に話を聞くと…

東京農工大学・石川芳治名誉教授:
(山から)しみ出してきたものは基本的にはあまり泥水にはならないけど、もしなったとしたら本当に崩壊寸前だと思います。
やっぱり川から来ているのかなという感じがします。
これだけの泥水が道路に流れてくるってのは何らかの異常があることは確かなので一般の人だったら逃げる。原因を探すというよりは逃げるのが先かなと思います。

こうした泥水の流れを目撃したら、原因を考えるよりも、まず逃げることが先だと強調します。

熱海市によると土石流の起点とみられる場所は、15年ほど前から、宅地造成のために木が伐採され、盛り土されたエリア。地元住民は、このエリアをめぐって、異変を感じていたと証言しました。

地元住人:
雨が降るとね、水が前はこっちに流れて来てたんですよね。
崩れたところの手前の方。
それが最近は、どうもこっちに流れてこない。
向こうに流れていっているみたいなんですよね。
今崩れた方にね。結構な量が出てましたね。雨降ると。

地元住民:
ここに来る水を、そっちの山に流しちゃっているから、だから今日の話で、そこが少なく、水がなくなっているねってっていう話しも出てたの

水の流れが変わってきていたと話します。
最近、別の場所で流れていた山の水が減って、今回、土石流がたどったルートを多く流れるようになったと指摘しました。
今回の土石流と、住民の感じた異変の因果関係はわかっていません。
降雨時の上流部からの水の流れがどうだったのかなど、今後検証が求められます。

(めざまし8・7月6日放送より)