元化粧品会社の研究員「捨てられていく化粧品を見ていて」…廃棄コスメから絵具を開発

環境や経済、貧困や差別など世界が抱える様々な問題を解決しようという取り組みSDGs。
その目標の1つが「つくる責任、つかう責任」だ。

まだ使えるのに捨てられていく化粧品を見ていた化粧品メーカーの研究員だった男性は、2019年に“廃棄コスメ”から絵具を作る会社を立ち上げた。
捨てられるコスメから生まれた絵具には、未来へのヒントがあった。

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満月の夜、静かにほほ笑む女性…。色鮮やかな絵具で描かれている。
この絵具は、捨てられた“廃棄コスメ”で作られている。

まだ使えるのに化粧品メーカーが捨ててしまうコスメを買い上げ、特殊処理した水に溶ける粉末状の絵具を開発した会社「モーンガータ」。

この会社を立ち上げたのは、化粧品メーカーの研究員だった田中寿典さん。試作品や、目ではわからない程度の色の不具合などで化粧品が捨てられていくのを見て、2019年“廃棄コスメ”を絵具にするこの会社を作った。

使い切らずに捨てられる化粧品を再利用…小さい子を持つママの間でヒット

例えば、使い古しのアイシャドーも、独自に開発した液を加えると、油分を取り去り絵具に変化する。

モーンガータ代表の田中寿典さん:
ユーザーさんの半数ほどは、使い切れずに捨てちゃっているというデータもあるくらいで…

常盤薬品工業の調査によると、使わずに家庭で眠っているコスメは、18~34才の女性で1人あたり7.4個もあることがわかった。

田中さんの会社が2020年に発売した絵具のキットは、SNS映えを狙った10代から20代向けの商品だったが、小さな子供を持つ母親にウケた。

「楽しく絵を描くことが、自然な形で環境負荷の低減に繋がるといい」。田中さんは、新しいミライを描く。

(東海テレビ)