愛子さまの“生き物好き”は雅子さま譲り
2019年8月。栃木・那須町の那須御用邸でご静養をされた、天皇皇后両陛下と愛子さま。
そこで、こんな微笑ましいシーンがありました。
天皇陛下:
あ!トンボが来ましたよ
皇后雅子さま:
あ!好かれている
愛子さまの手に、そっと、トンボが止まったのです。
皇后雅子さま:
何トンボですか?
愛子さま:
ミヤマアカネ...
皇后雅子さま:
ミヤマアカネって言うの?
愛子さま:
違う、アキアカネだ
ずいぶんと、トンボにお詳しそうな愛子さま。
記者:
こちらでトンボを捕ったりされるのですか?
愛子さま:
少し、たまに
皇后雅子さま:
たまに?結構よく捕るんじゃない?
愛子さま:
昔は...
皇后雅子さま:
大好きなんです
記者:
そこには皇后さまもご一緒に?
皇后雅子さま:
時には...小さい頃は一緒に捕ったりしましたね
そう、愛子さまの生き物好きは、母の雅子さま譲り。
雅子さまには、小さな頃から生き物にまつわる数々の“仰天エピソード”があるのです。
小学6年生の時の自由研究がまさかの大騒動に
そのひとつを教えてくれたのは、「文藝春秋」の元編集長・白川浩司さん。
今から26年前の1993年、ご婚約が決まった直後に雅子さまの母・優美子さんを取材して直接、聞いた話だと言います。
「文藝春秋」元編集長・白川浩司さん:
そういう方だったんですか...みたいな話ですね。雅子さまという人は、キャリアウーマンで帰国子女で、男勝りみたいな、そういうイメージがちょっと違いましたねみたいな。こっちが一緒になって笑ってしまいましたね
思わず笑ってしまったと言う、そのエピソードとは、雅子さまが小学6年生の時のこと。
当時、生物部だった雅子さまはある日、学校から、3匹の動物を持ち帰ってきました。
それは、ハツカネズミ!
自由研究のため、夏休みの間だけ預かるというのです。
雅子さまは早速、用意した漬け物樽に3匹を入れ、お得意だった観察をはじめます。
しかし、余裕だったのは最初だけ。ハツカネズミは、いつしか繁殖をはじめ、まさにネズミ算のごとく増え続けました。気がつけば…なんと50匹に!
そしてある日、雅子さまと母・優美子さんは、信じられない光景を目の当たりにするのです。
50匹のハツカネズミが大脱走!
樽の中から、ひょっこりと顔を出して続々と出てくるネズミたち!
白川浩司さん:
ネズミですから(木製の)樽をかじって、全部一斉に逃げちゃって大騒ぎになったという...
なんと樽をかじって穴を開け、50匹のハツカネズミが大脱走!一時、大騒動に!
白川浩司さん:
(母・優美子さんが)保健所に連絡したり大変だったって。そりゃそうでしょうっていう。樽をかじって出るって...まず、漬け物の樽に入れているところからおかしいよね
そんなエピソードを語ってなお、母・優美子さんは、おしとやかだったといいます。
白川浩司さん:
「わはは」とは笑いませんけれど、「本当に大変でございました」と
今では、ほほ笑ましい思い出なのかもしれません。
(11月10日午後8時~午後9時54分放送「陛下と雅子さま 知られざる笑顔の物語」より)