地球に優しい我々「EXIT」が、地球に優しい事をしている“人”や“モノ”を取材する「EXITの未来チャレンジ (仮)!」

今回は、食卓にもよく並ぶ魚「メカジキ」を使った話題のアイテムを大調査しました。

メカジキが変身!人気アイテムに

調査のためにやってきたのは高級ブランド店が並ぶ「東京・銀座」「和」をテーマにした、およそ500点のアイテムを取り扱うセレクトショップ。このお店のどこかにメカジキを使った人気アイテムがあるそう。

兼近大樹:
メカジキぽいものが見当たらない…

りんたろー。:
あの傘の先端とかじゃない?

兼近大樹:
でも、だいぶ加工するのに難しそう

メカジキを使ったアイテムとは…実はデニム。

この記事の画像(4枚)

りんたろー。:
でも、普通のデニムだ!リーバイスっぽい感じ!うわっカッケー!ここにメカジキさんが!!

EXITの2人も驚いたメカジキを使ったデニム。実はこのメカジキデニム、“アップサイクル”という考え方から作られた商品なんです。

アップサイクルとは、本来なら捨てられてしまうモノを別のアイテムにアップグレードして、生まれ変わらせる事で「リサイクル」の進化版とも呼ばれています。

大注目のアップサイクル、こちらのデニムもメカジキの「ある部分」をアップサイクルして生まれたそうですが、その「ある部分」とは?

廃棄されるメカジキの“吻(ふん)”で作ったメカジキデニム

メカジキの「ある部分」をアップサイクルして生まれたデニム。その「ある部分」とは、

兼近大樹さん:
ヤベー!カッケー!

藤巻百貨店 市山さやかさん:
ここの場所、角みたいになっているんですけど、吻(ふん)という部位。
骨のようなものなんですけど、これ自体は、元々は1mちょっとぐらい

りんたろー。:
もっと長いんだ!

藤巻百貨店 市山さやかさん:
ここが食べられないのでゴミとして捨てられてしまっている

この吻(ふん)という部位はとても硬く、先端が鋭く尖っています。

船上では「危ない」などの理由から、釣り上げた直後に切断するそうです。そのため水揚げされたメカジキには吻がありません。

では、これまで捨てられてきたメカジキの吻は、どのようにアップサイクルされてデニムに生まれ変わったのでしょうか?

世界初の“メカジキデニム”を実際に履いてみた

メカジキデニムを開発したのは宮城県気仙沼市のジーンズブランド「オイカワデニム」の及川洋社長。

気仙沼市は、メカジキの水揚げ量が日本一の年間およそ2000トン。その量に比例して廃棄されている吻の量も多く少なくとも年間10トンを超えるそうです。

大量に捨てられている吻を何とか利用できないかと一大決心した及川洋社長はメカジキの吻が持つ可能性を模索すること3年。メカジキの吻を練りこんだ特殊な生地の開発に成功。

そして、世界初のメカジキデニムを発売しました。その最大の特徴は、

りんたろー。さん:
履き心地もスゴい最高っすね!
生デニムって最初もっとゴワッとしてるんすけど、結構馴染むっすね

肌になじむ履き心地の良さがあるとりんたろー。メカジキの吻に含まれる「ある成分」が、その感触を実現させたのだと言います。

藤巻百貨店 市山さやかさん:
吻の中にリン酸カルシウムが入っているんですけど、リン酸カルシウムって肌にスゴい良かったりするんで、お化粧品とかに入っていたりするようなものなんですけど、
生地の中に約40%入っていることで履いた時の肌あたりがすごく良かったりとか柔らかさがあります

普段、私たちが手に取るデニムと変わらずカッコイイ“メカジキデニム”。今後フランスなど海外での発売も予定されているそうです。

履くだけで、地球に優しいメカジキデニム。一度試してみてはいかがでしょうか。

(めざまし8 5月24日放送)