オンライン会議に動物が登場?不思議な「癒やし」サービス

テレワークの導入で、会議の際はTeamsやZoomといったオンラインサービスを使う人も増えた現在。

しかし、服装やメイクを整えたり、直接会って話すよりも発言のタイミングを考えなくてはならなかったりと、何かと疲れることも多いのがオンライン会議の悩みでもある。

そんなオンライン会議に“癒し役”として、全国各地の動物園からかわいい動物たちが参加してくれるという不思議なサービスが登場している。

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このサービスは、森永乳業株式会社が販売する「マウントレーニア」が仕掛ける年間プロジェクト「マウントレーニア 深い癒やしプロジェクト」の一環で、その名も「ZOOm」

「自分でZOOm」は旭山動物園・埼玉県こども動物自然公園・那須どうぶつ王国・姫路セントラルパーク・長崎バイオパークの全国5つの動物園に置かれたリアルタイムのカメラ映像をZoomに招待することで、いつもの会議メンバーの中に動物たちが混ざってくれるという、なんともかわいいサービスだ。

実際のZOOm画面。ミーアキャットを招待中
実際のZOOm画面。ミーアキャットを招待中

招待できるのは、9カ所のカメラから見ることのできる

・アザラシ
・スナネコ
・ホワイトライオン
・ホワイトタイガー
・ミーアキャット
・ペンギン
・カバ


など。

那須どうぶつ王国の「ウェットランド」に設置されたカメラからはハシビロコウやフラミンゴ、姫路セントラルパークの「サバンナテラス」のカメラからはキリンやシマウマなど、その時その時によって見られる動物たちが違うカメラがあるのも楽しい。

試しに「サバンナテラス」のカメラ映像を招待してみたのだが、遠くの方でシマウマが草を食べている…と思いきや、突然キリンがカメラの目の前を通ったり、カメラ目線でこちらをじっと見つめて来たりと、ついつい会議そっちのけで見入ってしまいそうになった。

キリンが通行中のカメラ
キリンが通行中のカメラ

さらに、あらかじめ撮影した動物たちの動画や画像をダウンロードし、バーチャル背景として設定することのできる「後ろでZOOm」も展開している。

こちらにはチーターの赤ちゃんやハリネズミ、レッサーパンダ、リスザルなどが勢ぞろい。動画をZoomの背景に設定すると、真面目な会議の最中、背後でアザラシの赤ちゃんが寝転がっている…というなんとも不真面目ながらかわいらしい、不思議な画面が出来上がる。

もちろん動物が発言するわけではないものの、オンライン会議の場を和ませて、雑談のネタを提供してくれそうだが、SNSでは「癒された…」「水族館でもやってほしい!」「問題は会議に集中できない件」などのコメントが寄せられている注目のサービスだ。
森永乳業と動物園という異色のコラボはなぜ誕生したのだろうか。担当者にお話を聞いてみた。

苦境の動物園の支援にもつながる企画

――「ZOOm」立ち上げのきっかけは?

コロナ禍でオンライン会議が増える中で、“オンライン会議疲れ”などの言葉が出てくるなどオンライン会議はストレスが溜まりやすい場所です。実際に森永乳業でもオンライン会議が中心で、疲れがたまる実感値がありました。そのようなオンライン会議に動物園の動物が登場することで、マウントレーニアが人々を深く癒やすことができ、かつ、コロナで生活者との接点づくりに苦しむ動物園の応援にもなるのでは、と考えサービスを立ち上げました。
 

バーチャル背景用の動画もかわいい
バーチャル背景用の動画もかわいい

――「癒やし」に動物園とのコラボを選んだ理由は?

コロナ禍、人々は様々なストレスを抱えて生活をしています。そこで、これまでマウントレーニアが提供してきた「味の癒やし」だけでなく、視覚的な深い癒やしも届けようと思いました。

その中で、コロナ禍で動物園が集客や生活者との接点づくりに苦しんでいるというニュースを聞き、癒やし効果の高い「動物の赤ちゃん」を選ぶことで、コロナストレスを溜めている生活者と動物園、どちらにも手を差し伸べられるのではないかと考えました。

そこで、日々動物に愛情を注ぐ動物園の飼育員さんだからこそ撮影できる愛らしい動物の赤ちゃんの写真を全国展開されるマウントレーニアのパッケージや広告で使用しました。また、動物園には売り上げの一部を寄付するなどの支援もしています。

こうして、生活者には動物の赤ちゃんが写ったパッケージで視覚的に深い癒やしを届け、動物園にはいろいろな支援を、そしてマウントレーニアは「深い癒やし」というメッセージを伝えることができる、三者全員がWINのコロナ禍支援(応援)コラボが誕生しました。



「日常生活は制限され、ライフスタイルの変化や先の見えない状況にストレスを抱えている方や、自分でも気づいていない“見えないストレス”を抱えている方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか」と話す森永乳業。「深い癒やしプロジェクト」はそんなコロナ禍でストレスを抱える人に対して癒しを届けるために始めたという。

また、動物とのコラボを選んだのは、視覚的な癒し効果だけでなく、集客に悩む動物園を助けたいという思いからだという。

ZOOmの他にも展開中の「癒しパッケージ」
ZOOmの他にも展開中の「癒しパッケージ」

そのため、今回のプロジェクトによる売り上げの一部は動物たちのエサ代として、参加している5つの動物園へ寄付されるそうだ。

なお、7日間・1000会議限定で特別な高性能カメラによるZOOm会議も実施されており、実際に会議に参加した人たちからは「動物を見る機会がないので癒やされる」「会議がほっこりしたいい雰囲気になる」「手動で動物にカメラがズームしたり動いたりするのでよく見えて良い」「動物がかわいすぎて会議に集中できない(笑)」などの声が寄せられたそうだ。

――ちなみに、イチオシのライブカメラや映像はどれ?

各動物園さんにライブカメラが設置されており、動物園でしか見ることができないペンギン、アザラシ、クウォッカ、チーター、カバなどがおすすめです。

おすすめのアザラシカメラだが、動物たちがいないことも…
おすすめのアザラシカメラだが、動物たちがいないことも…

――今後、どんな企画が登場予定なの?

現在、次の企画を考えている段階ですが、コロナはまだまだ続きそうなので、年間を通じて、“マウントレーニア=深い癒やし”というメッセージを伝えるとともに、パッケージや広告を見た方々が深く癒されるような体験を作っていきたいと思います。


なお「自分でZOOm」は2021年6月10日までの期間限定で、プロジェクトの専用サイトから利用することができる。

かわいい動物たちに目を奪われ、会議そっちのけで夢中になってしまいそうな癒やしプロジェクト。“オンライン疲れ”に悩まされている人はぜひ一度、会議が楽しみになるこんなアイデアを取り入れてみてはいかがだろうか。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

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