生活雑貨の品ぞろえが豊富な「無印良品」の店舗に、食料品専門の売り場が誕生した。北海道内では初めてのケース。誕生に至った経緯を探った。

「無印良品」に食料品専門の売り場誕生

4月22日にリニューアルオープンした北海道・函館市の複合商業施設「シエスタハコダテ」。
道南初出店のメガネ店などさまざまな新しい店舗が入るが、注目なのが…

シエスタハコダテ 北海道・函館市
シエスタハコダテ 北海道・函館市
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水上孝一郎記者:
小松菜、トマト、野菜が売っています。珍しいですね

生活雑貨を扱う「無印良品」に、北海道内初となる食料品専門売り場が誕生した。

アスパラやカブなど函館市近郊産の野菜に加え、北海道内外の青果が並ぶ。函館市在住の野菜ソムリエプロ・川崎保江さんのチョイスだ。

ベジ旨マルシェkawasaki 川崎保江さん:
私たちが商品を選んで、無印さんに来るお客さまにも共感してもらえるような品ぞろえにしていきたいと思います

野菜ソムリエプロが選ぶ青果コーナー
野菜ソムリエプロが選ぶ青果コーナー

青果の他に、総菜も並ぶ。
旬の食材を使った手作りのサラダなど、食卓を彩るメニューがめじろ押し。

農家の息子 近藤愛子さん:
自分で作るのは面倒だったり、この味は出せないというものを用意している。親しみのあるプロの味を食べてもらいたいと思っています

「無印良品」を地域活性化の拠点に

4月20日の会員限定プレオープンに訪れた客は…

来店客:
普段買えないものが並んでいるということと、地元の農家さんのものを置いてくださっているのもうれしいですね。ここで食べ物を買うイメージはなかったので、とてもびっくりしている。こんなにあるんだと思った

来店客:
お総菜もおいしそうなものばかりだったので。買いたいけれど、いっぱい食べられないので、また来なきゃなって思います

食料品専門売り場を設けることで、地元客を呼び込み、地域活性化の拠点としたい「無印良品」。今後、札幌市など他の店舗にも広げる予定はあるのか?

良品計画 加瀬紋子さん:
無印良品全体として、食事業を拡大していっている。今後、ここを成功させていきながら、無印良品としての食を今後も拡大していく予定はあるので、函館市以外の店でも増えていくことは考えています

コロナ禍の“巣ごもり”で食料品の需要が伸びている今、新たな選択肢が増えるかもしれない。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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