「マリトッツォ」。
街でお聞きしてもまだまだ知らない方が多いかと思うが、2021年に入ってマリトッツォの売れ行きが急に伸びているそう。その正体とは?

2021年に入って売れ行きが急伸
ーー"マリトッツォ"って知ってる?
市民:
マリトッツォ?建物?タワーみたいな
市民:
食べ物じゃなかったかな?全然わからない
市民:
イタリア料理とか?ピザとか?
まだまだ知らない人も多いが…
店の関係者:
土日で300個ほど売れています
シェフ:
毎日完売しています

シェフも驚く売り上げ!
見た目がかわいいと人気の"マリトッツォ"とは?
古代ローマ時代からあったお菓子
まだまだ知らない人も多いマリトッツォ。
その正体を探るべく訪れたのは、札幌市中心部にあるイタリアンレストラン「イタリア料理 イルピーノ」。

イタリアで修行を積んだオーナーシェフ・川端美枝さんに、マリトッツォについて教えてもらった。
イタリア料理 イルピーノ・川端 美枝オーナーシェフ:
イタリア・ローマのお菓子で、本当はマリトッツォとはパンのことをいう。古代ローマ時代からあったらしく、その時はレーズンやハチミツを入れて作ったパンだった。日本で流行っているものは、イタリア語でいうと「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ(生クリームをはさんだマリトッツォ)」、生クリームを挟んだマリトッツォというのが、イタリアでは正式な名前になります

こちらのお店ではブームに先駆け、2021年2月下旬からマリトッツォをメニューに取り入れた。マリトッツォがブームになった理由は?

川端さんは見た目のかわいさのほか、おうち時間が増えたこともブームを後押ししたのではないかと話す。

イタリア料理 イルピーノ・川端 美枝オーナーシェフ:
フルーツをはさんだり、チョコレートクリームを入れたり、いろんなアレンジもできて、お子さんと一緒にできるから楽しいのでは

札幌市中央区の「ブルクベーカリー竹村Labo」店では、3月上旬から週末限定でマリトッツォの販売を始めた。

ブルクベーカリー竹村Labo・上原 郁恵店長:
当店のマリトッツォは、レモン果汁とレモンピールを入れたブリオッシュ生地となっています。日に日に人気が高まっていて、問い合わせも多く、マリトッツォはすごく反応が良いです

女性客:
以前買いに来た時は品切れだったので、早めに買いに来た
女性客:
どんな感じなのかなって写真だけじゃわからなかったので、食べたいなと思いました
あまりの人気ぶりに、今では「ブルクベーカリー」市内3店舗全てで毎日販売している。
また、竹村Labo店では土日限定でイチゴ、紅茶、ピスタチオの3種類も販売していて、多い日には1日に300個ほど売れるという。

いろんなアレンジを楽しめるスイーツ
そして、見た目にもインパクトがある大きなマリトッツォを発売したのは「札幌グランドホテル」。

イチゴ、あんこ、そしてティラミスの3種類で、いずれも道産食材にこだわっている。

札幌グランドホテル・高田亮製菓長:
3月16日から販売しました。発売日には開店前から並んでいただいて、毎日完売しています
ーーシェフのオススメは?
札幌グランドホテル・高田亮製菓長:
ティラミスです

シェフの高田亮さんイチ押しの「マリトッツォ ティラミス」は、コーヒーを使用したブリオッシュ生地に、生クリームとマスカルポーネチーズをあわせたクリームをはさみ、さらに中にはコーヒー味のクリームを入れた。

今川純子記者:
これはどうやって食べたらいいのでしょうか?
札幌グランドホテル・高田亮製菓長:
まず真ん中のクリームからフォークを入れて、下のブリオッシュと一緒に食べてください

今川純子記者:
コーヒー味のパンと、ティラミス味のクリームが、非常によくマッチしていて美味しいです
札幌グランドホテル・高田亮製菓長:
上のブリオッシュを電子レンジで温めて、クリームをつけて食べる食べ方もある
このほか、イチゴのマリトッツォにはイチゴジャムをトッピングするなど、いろいろなアレンジを加えて楽しんでほしいと、高田シェフは話す。

2021年注目のスイーツ、マリトッツォ。
自分なりのひと工夫で楽しんでみてはいかがだろうか。
(北海道文化放送)