生活雑貨や衣料品も…様々な要素を1つにした「蔦屋書店」

北海道江別市にオープンした大型書店。豊富な書籍だけではなく本屋さんのフードコートが人気を集めている。

ウッドプレートに並ぶ色とりどりの野菜。中央には青い色のご飯。
実はこれ、ミシュラン一つ星シェフの新メニュー。

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味わえる場所はレストランではなく、2018年にオープンした「江別 蔦屋書店」。

店の広さは1,350坪あり、雑誌や文芸書はもちろんアートや専門書など22万冊をそろえている。

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
館内には沢山の席が設置されていて、本を読みながらコーヒーを買って飲むこともできるんです

10年前、東京の代官山を皮切りに、書籍だけではなく生活雑貨やコスメなど、新たなライフスタイルを提案する店舗の展開を始めた。

新型コロナウイルスの影響で利用客はやや減少したものの、家で過ごす時間が増えたため、本などの売り上げは伸びているという。

江別 蔦屋書店・望月起一副館長:
本や映画がネットで楽しめる世の中でも、リアルな場所ならではの価値、居心地とか空間の気持ちよさとか、ゆっくり流れる時間に加え、本だけではなく食やアウトドアまでさまざまな要素をここで体験できる

“ほかの店舗にはない”フードコート…人気のジェラートも

北海道内では函館市にも展開するなど、全国で19店舗ある新スタイルの「蔦屋書店」。ほかにはない魅力がある。それが北海道の有名な9つの飲食店が集まった「HOKKAIDO FOODPARK(ホッカイドウフードパーク)」。

江別 蔦屋書店・望月起一副館長:
江別は本当に「食」のマチ。「食」への感度が高いことから、江別店ほど「食」に特化した店舗はほかの18店舗にはない

その1つが、2015年オープンした、北海道内に数々の支店を持つ「円山ジェラート」。

美瑛産の牛乳にこだわり、韃靼そばを使うなどユニークな味わいのジェラートが人気。3月限定の新作は「いちごわらび餅」。

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
舌触り滑らかなジェラートの中にもちもちのわらび餅。新食感で面白いです

「変幻自在なフードコート」

さまざまなグルメが堪能できる書店の中のフードパーク。
全部で9つの店が並んでいるが、中でもユニークなのが「ほぼ月食堂」。

江別 蔦屋書店・望月起一副館長:
ほぼ月替わりで飲食店が入れ替わる特別ブース。今回の「らっきょ」で9店目。そばやドーナツなど常に入れ替わる変幻自在なフードコート

3月28日までは札幌のスープカレーの名店、「らっきょ」が出店。別ブランドとのコラボメニューが楽しめる。

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
色とりどりの野菜で、サラダにしか見えませんが包みを開くと...下にキーマカレーが入っていました。

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
らっきょのスープカレーのスープのコクがぎゅっとつまって、ものすごくおいしいです

らっきょのスープカレーを水分がなくなるまで煮込み、キーマカレー専用のスパイスで香りづけ。スープの旨味がキーマカレーに凝縮している。

ミシュラン一つ星シェフの“間違いなく流行する”新メニュー

さらに3月3日、新たに登場したのはミシュラン一つ星を獲得した札幌のフレンチレストラン「aki nagao」の姉妹店「CITYBOY EBETSU」。

名店の味を気軽に楽しめるのが「よくばりハンバーグプレート」。
北海道で獲れたシカ肉を使っている。

さらに、「aki nagao」の長尾彰浩シェフが“2021年間違いなく流行する”と断言する一品がコチラ。

野菜がたっぷりと並ぶプレートの中央には、何やら青い色のご飯が...。

CITYBOY EBETSU・畑中亜沙美店長:
こちらがカオヤム・プレートです

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
こちらの青いご飯は?

CITYBOY EBETSU・畑中亜沙美店長:
ジャスミンライスをバタフライピーという花で色付けしたもので、植物由来の色を使った色付きのごはんです

カオヤムはタイのライスサラダで、ドレッシングをかけて混ぜ合わせていただく。動物由来の食材を一切使っていないため、菜食主義の人も安心して食べられるという。

北海道文化放送・江上大悟郎アナウンサー:
香味野菜が沢山入って、香りは爽やかです。さらにしょうゆベースの味付けで食べやすくなっています。おいしいです

本だけではなく、雑貨にインテリア。そしてミシュラン一つ星グルメまで。この春注目のおでかけスポットになりそう。

(北海道文化放送)

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