沖縄のオーガニックショップで販売されている“デトックスコーラ”。新型コロナウイルスの影響で健康志向がさらに高まる中、ネットショップで売り上げが伸びるなど話題となっている。
数日で完売“デトックスコーラ”
沖縄本島中部の沖縄市にあるオーガニック市場「てんぶす」。化学肥料や農薬を使わない有機野菜や無添加の調味料などオーガニックな食品を扱う専門のスーパーだ。

もともと幅広い年代が足を運ぶ店だったが、新型コロナウイルスの影響で、さらに客足が増えたという。
オーガニック市場てんぶす・国吉美奈ストアマネージャー:
健康志向になって、家で食べないといけないので、普段から体が健康でいられるように、いろいろいいものを取り入れるという形で(客足が増えた)
最近は、有機野菜や玄米を使用した手作りの弁当も人気で、調味料や米などを買いだめする巣ごもり需要も増えている。
健康に気を遣う人が多く訪れる店で、今話題を集めているのが、“デトックスコーラ”だ。
オーガニックなスパイスやハーブを使ったコーラで、1月に発売すると、数日で売り切れるほどの反響があったという。

オーガニック市場てんぶす・饒平名良企ストアマネージャー:
(体に悪い)イメージはあると思うんですけど、コーラは、もともと薬膳としてあったもので、どんどん月日とともに今のコーラのイメージに変わってきた

コーラは、もともとはコーラの実などを材料に使った飲み物のこと。現在は、好きなハーブやスパイスを使って手作りした飲み物全般のことを“クラフトコーラ”と呼ぶのだという。

15種類のスパイス 鷹の爪で味を引き締め
半年かけて商品を共同で開発したのが、南城市でカフェを営む仲真篤彦さん。
タマグスクパーラー・仲真篤彦オーナー:
人気のコーラに味を近づけるよりは、いい素材をどれだけ表現するかというので作ったイメージです。皆さんがイメージするコーラの味とは、ちょっと違う感じなんですよね

気になるその味は…?
沖縄テレビ・小林美沙希アナウンサー:
スパイスが口いっぱいに広がります。シナモンの香りが強いんですけど、ちょっとピリッとしたおいしさも感じますね
使われている材料は、全部で15種類。コーラの実のパウダーが入っているほか、月桃の葉や琉球シナモンなど、県産の素材も取り入れている。

これらの香辛料をきび糖と一緒に4時間以上煮詰めてシロップ状にすることで、コーラの原液が完成する。
中には、こんな食材も…
タマグスクパーラー・仲真篤彦オーナー:
面白いのが、鷹の爪が入っているんですよね。辛いって感じではなくて、味を締めるイメージですね。ただ甘いだけじゃなくて、味を引き締める

そして、独特の色を出しているのが「炭」だ。
タマグスクパーラー・仲真篤彦オーナー:
食用炭には、宿便を体内から排出してくれる力があるので、デトックスというテーマに合わせて炭を使っています

どんな素材を使ってもいいところがクラフトコーラの魅力だ。
新商品も開発 気分に合わせて選べるように?
仲真さんは、さらに新商品の開発も進めている。
タマグスクパーラー・仲真篤彦オーナー:
次回作のコーラです。
沖縄テレビ・小林美沙希アナウンサー:
色が、さっきのコーラと全然違って、きれいな青色というか紫色ですね。さっきのコーラと味も香りも違いますね。かなりハーブの味が強くなっていて、レモングラスですかね。爽やかな味わいになっています

チョウマメというマメ科の植物から抽出した鮮やかな青色が特徴の新感覚のコーラも、4月から販売する予定となっている。

オリジナルのコーラは今後、5種類にまで増やしたいと話す。
オーガニック市場てんぶす・饒平名良企ストアマネージャー:
今後5展開になった時に、その日の気分に合わせて選べるように。県外にも広がって、沖縄の顔に今後なっていったらうれしいですね

自由な発想や県産素材などで作り出されたデトックスコーラ。“おうち時間”のおともに楽しんでみてはいかが?
(沖縄テレビ)