年に1・2回…後絶たぬ交番襲撃…警察官の安全か?開かれた交番か?狙われる交番の課題とは
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年に1・2回…後絶たぬ交番襲撃…警察官の安全か?開かれた交番か?狙われる交番の課題とは

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日本は“治安が良い国”などと言われるが、街の交番が大きな役割を果たしているのは間違いないだろう。海外に輸出されるほどの日本の交番制度だが、先週この交番をめぐって気になるニュースが入ってきた。
「狙われる交番」・「お巡りさんがいない交番」の課題とは?

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1年に1・2回!?交番襲撃に対する対策とは?

フジテレビ社会部・平松秀敏デスク:
「交番襲撃」・「不在交番」というのは、警察が長らく抱えている大きな課題でもあるんです。

まず交番襲撃は、2018年に富山県で交番襲撃事件が起きました。その被告の初公判が先週開かれまして、結局被告の男は罪状認否で黙秘をしたんです。

この交番襲撃事件が、実はある意味頻発している。
富山の事件が起きて以降でも、これぐらい(富山含み計5回)起きているんです。他にもあるので、大体1年に1件もしくは2件ぐらい、交番襲撃事件が各地で起きているという印象なんです。

当然、こういう事件が起きてますから、各地の警察では対策も講じている。
例えば、
・防犯カメラを交番に設置
・遠隔操作で交番の中を監視できるようなシステムを導入
・人感センサー
・カウンターに強化ガラスを設置

このような対策が講じられているのですが、実はここにも一つの課題があるんですよね。

“警察官の安全を守る”というのは最優先なんですけれども、一方で、交番というのは“地域に開かれていなきゃいけない”。“住民の人が訪れやすい環境でなければいけない”んですね。

昔、ある警察官に「交番は子どもが落とし物を届けやすい場所であるべき」ということを言われたことがあるんですよね。

それぐらい開かれた交番が、例えば物々しい装備・警備が施されているとしたら、住民が敬遠する恐れっていうのもあります。

加藤綾子キャスター:
なかなか入りづらいっていうね

フジテレビ社会部・平松秀敏デスク:
なのでそう考えると、「警察官の安全」と「開かれた交番」をいかにバランスを取るのかというのは、非常に重要なポイントとなります。

「人のやりくり」or「監視社会」根底にある人員不足

加藤綾子キャスター:
橋下さんは大阪府知事時代に、国に対して「警察官の定員を増やしてほしい」と要望していましたけれども、この問題についてはどう解決していけばいいと思いますか?

元大阪府知事 橋下徹氏:
これは僕に限らず、どこの都道府県知事でも「警察官の定員を増やしてほしい」という定員増の要望を出してるんですよ。コロナ対応ができていない医療費の問題もそうなんですけれども、全てに共通する点は“人員不足”。人をどうするか?ってことなんですね。

でもこれって100%完璧な解はなくて、人を増やそうと思えばどんどん増やせばいいんだけど、当然それにお金がかかります。だからどんどん増やすわけにはいかない。だから医療逼迫の問題も、いざという時には“人をやりくりする”ということで、対応しましょうというふうに言いました。

警察の問題も同じで、人をどんどん増やすというわけにはいかないから、「やりくりでやるのか」。もう1つは「デジタル監視をどこまでやるか」ですよ。

だから、警察の人員を増やすことができないということであれば、警察っていうのは犯人逮捕に全力を尽くすわけですから、日常業務は中国方式でデジタル監視ということで、その人がやる働きをデジタルに任せて、ある意味“監視社会”にどこまで持っていくか。予算を無尽蔵に増やすことができないのであれば、監視社会を認めていかなきゃしょうがないのかなと思います。

中国みたいになるのは嫌だから、選挙制度というものがしっかりと確立した上で、僕は監視社会はもうちょっとレベルを上げて、警察官の手を取らせないような形で治安を良くするということを考えないと、解決策は見つからないなとは思っているんです。これは異論がものすごいありますよ。

加藤綾子キャスター:
そうですね。デジタルはどこをどう、うまく活用していくかというところ。

不在交番が目立つそのわけは?

フジテレビ社会部・平松秀敏デスク:
今、人が少ないという話もありましたけれども、それに繋がるもう1つの話が「不在交番」。

お巡りさんがいない交番で、ワイセツ事件というのが2020年から2件起きているんですよね。確かに「交番にお巡りさんがいないことも多いように感じる」ことはありますね。

加藤綾子キャスター:
ちらっと覗いたとき誰もいない。

フジテレビ社会部・平松秀敏デスク:
それも当然なんです。24時間365日警察官が常駐している交番って、本当にごく一部なんですね。その理由は人員不足。

全国で交番が6264カ所ある。全ての交番に交代制で警察官を常駐させるというのはほぼ無理なんです。

さらに不在交番が目立つ理由としては、とりあえず交番のお巡りさんは忙しいんですよ。昼間は事件・事故の対応にパトロール。

また夜に不在交番が目立つ理由としては、多忙な交番に警察官が集中するから。要は忙しくない交番は無人にして、多忙な交番に集中させて、その周囲一帯をカバーするというようなことをやってるんで、どうしても不在交番が目立ってしまうということなんですよ。

ただ、交番に駆け込んだのに警察官がいないというのは、信頼が揺らぎかねませんし、実は不在交番で「いたずら」「モノが盗まれた」「落書き」だとか、そういう被害にもあったりするので、いろんな意味でこの不在交番というのは警察にとって悩みの種になっているんです。

なので「交番襲撃」にしろ「不在交番」にしろ、地域の住民の方たちの理解をいかに得られるか、というのが解決の鍵になります。

元大阪府知事 橋下徹氏:
監視社会にするっていうのはなかなか抵抗あると思うんですが、僕やっぱりそれを進めていかなきゃいけないと、持論であるんですが僕は思う。

もう1つは警察業務のデジタル化。今菅政権が行政のデジタル化と言いますけど、これも重要なポイントで、「落とし物の届け出」とかそういうものもオンラインでできるようにするとかね。それから、お巡りさんは事故が起きると現場を見に行って、全部現場の調書を作りに行く。これもドローンで自動化していくとか。

そういうことをやって、本当に人手がかからないようにかからないように、デジタルを活用していくという方向を目指していかないといけないです。

加藤綾子キャスター:
確かにお巡りさんの仕事はいろんな通報があり、多岐にわたってますからね。

(「イット!」1月18日放送分より)

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