女性皇族は白のローブデコルテ姿で
5月1日、沿道の人々ににこやかな表情で手を振り、皇后として初めて皇居に向かわれた雅子さま。

さらに秋篠宮家の長女・眞子さまに次女の佳子さま。 そして紀子さまも皇居に入られた。



天皇陛下が初めて国民にお言葉を 述べられた「即位後朝見の儀」。 気品あふれる白のドレスに華やかな ティアラやネックレスを着用した 女性皇族が勢揃いされた。

街で今回の衣装について聞いてみると「清純とか新たな気持ちになるための白なのかな?とは思います」などと話していた。

同じように見える衣装にもそれぞれ違いが…
一見すると同じようにも見えるその衣装…しかしよく見てみるとそれぞれに違いが。
そこでめざましテレビでは、女性皇族の衣装へのこだわりに迫ってみた。

「即位後朝見の儀」で女性皇族たちが一様に身につけられている白のドレス。


その理由について皇室ファッション評論家の石原裕子さんは…
皇室ファッション評論家 石原裕子さん:
天皇陛下がホワイトタイをお召しになると、それに準ずるものとしてはローブデコルテ(というドレス)なんですね。格の上では。色も白もしくは白に準ずる色を基調にしていて、やはりこだわりがある
と天皇陛下の衣装の格に合わせたものだと説明する。

そこで皇居に到着された際の映像から、それぞれのこだわりを見ていく。
まず紀子さまの衣装やティアラには、皇后さまを立てる配慮が現れているという。
石原裕子さん:
(雅子さまは)日本の中に存在するいちばんゴージャスなティアラをお着けになるので、それと同じ物をお着けになるのはやりすぎになってしまいますよね…

また眞子さまの半袖にはこんなこだわりが…
石原裕子さん:
眞子さまは20歳のときにお召しになったローブデコルテなんですけれども。今回、雅子さまが半袖をお召しになるということで、わざわざ(半袖に)リフォームなさったみたいなんですね

一方、佳子さまのポイントは肌の露出にあるという。
石原裕子さん:
佳子さまは前回と全く同じでいらっしゃいます。やはりローブデコルテって、肌を見せれば見せるほど、正式と言いますけども、肩の先までお隠しになることで、露出を控えてらっしゃる。もっと大人な印象を与えたいなという考えをお持ちになったのではないでしょうか

皇后を務める思いをファッションに込めた雅子さま
なかでも雅子さまのファッションには皇后を務める思いが込められているという。

26年前、当時の皇太子さまと雅子さまがご成婚された時も、ローブデコルテを着用したが、胸元のカットが深いドレスを選ばれていた。

一方、1日雅子さまが着用されたのは胸元のカットが浅いドレスだった。
石原裕子さん:
スポーティーとはいわないけど非常にシンプルで厳かなもの、清潔感のあるものが今回のドレス。それが前回との差だと思います。

また着用されたティアラもご婚礼の際とはデザインが異なっている。
石原裕子さん:
ティアラは(明治時代の)昭憲皇太后がまずお作りになって、それから今回の皇后陛下まで五代の皇后さまに引き継がれている。ネックレスも五代の皇后さまに受け継がれたものなんですね

皇后さまが皇居から赤坂御所に戻られる際には沿道の人たちにこんな気遣いも…

車内で側近の女性と談笑していた皇后さまは、一度腰を浮かせ沿道の人たちからしっかりとお顔が見えるよう窓のそばに移動し手を振られていた。

そして午後、両陛下は初めて同じ車に乗られふたたび皇居へ。
皇后さまの服装は午前とは異なり、ローブモンタントに白い帽子という装いで、沿道の人たちにもにこやかな表情で手を振られた。
石原裕子さん:
(ローブモンタントは)宮中の昼間の正装ですね。今回、白をお召しになったのもやはりご自身が一番、皆さんのご挨拶を受けるときに自分になじんで、着心地のいいモノで皆様とお会いしたかったんじゃないかと思います

1日午後3時半すぎ、宮殿「松の間」で行われた皇族方による祝賀。
秋篠宮さまから「このたびご即位なされたことを心よりお喜び申し上げます」と祝福された陛下は「どうもありがとう」と応じられた。そして秋篠宮ご夫妻に続き、眞子さまそして佳子さまらからもお祝いのあいさつを受けられた。

天皇陛下の即位にともない皇太子妃から皇后となられた雅子さま。街ゆく人たちからこんな声援も…
「ご負担も増えるからご心労もあると思うけど無理なさらずにがんばってほしい」
「国際交流とか日本のいろんな方の心の支えになるような方だと思うので、ぜひそういう道を歩んでいただきたいと思います 」

(めざましテレビ5月2日放送より)