「自分の良さが伝わらないのでは…」

新型コロナウイルスの感染拡大で「オンライン」の活用が定着する中、2022年春に卒業を予定している大学生の、就職活動における「オンライン面接」に関する意識調査が行われた。
実施したのは、採用コンサルティングを手がける「プレシャスパートナーズ」。(以下、プレシャスパートナーズ調べ。調査はセミナーに参加した学生などにウエブで実施、有効回答数284人。)

調査によると、就職活動の最終面接について「対面」と「オンライン」のどちらを希望するかについては、8割以上の学生(83.8%)が「対面」を希望すると回答したという。
「オンライン」と回答したのは16.2%で、多くの学生が最終面接では対面を希望している。

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オンライン面接の不安については、
「自分の良さが伝わらないのではないか(56.7%)」という回答が半数以上だったほか、
「電波が悪くなり相手との会話が遮断してしまう(47.5%)」
「オンライン上での礼儀作法やマナーがわからない(44.7%)」
…などの意見が寄せられた。

また、37%が「会社の雰囲気がわかりづらく、入社後のミスマッチが起こること」と回答した。

9割が「オンライン面接を学びたい」

こうした不安もあり、9割近くの学生(88.7%)は「オンライン面接について学ぶ場所が欲しい」と回答しているという。

ただ、オンライン面接の対策・準備を「している」学生は26.8%にとどまっている。

また、オンライン面接で使ってほしいツール・アプリについて聞いたところ、「ZOOM」が最多だった(98.9%)。
次いで「LINE」(16.2%)、「Microsoft Teams」(10.2%)となっている。

プレシャスパートナーズ 矢野雅 取締役 CSO:
「オンライン面接」の準備については、『やらなきゃいけないとは思っているが、準備が進んでいない』というのが学生の現状。
「オンライン面接」の重要性を理解するものの、学ぶ場所がないというのも理由となっている。
準備をしていると回答した26.8%の学生は、選考が前倒しとなり、すでに面接などが始まっているためだと考えられる

昨今のITの発達、新型コロナウイルスの感染拡大の状況から、オンラインは避けて通れず、オンラインの必要性は学生も企業も理解している。
そんな中でも、最終面接で対面を希望している学生が多いのは、最終的には直接会って、社員の人柄や企業の内面、カルチャーを知りたいという学生が多いためではないだろうか。

(フジテレビ経済部 西村昌樹記者)

西村昌樹
西村昌樹

フジテレビ報道局 FNNプロデュース部デスク 元経済部デスク