「GIGAスクール構想」受け、山積みのPCをセットアップ
菅政権がデジタル化を進める中、大忙しとなっている民間企業の現場も出てきた。
この記事の画像(8枚)菅首相も「強力に進める」と就任会見で話していた「GIGAスクール構想」。
その現場を12月初めに訪ねた。
「GIGAスクール構想」では、学習現場で1人1台の端末、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、子供たちの資質・能力を育成できる教育環境の実現を目指している。
パソコンなどのサポート事業を手がける「日本PCサービス」の首都圏にある作業場では、学校などから受託した学習端末のセットアップ作業が急ピッチで進められていた。
ずらっと積まれた箱にはパソコンが入っている。
そのパソコンを1台1台立ち上げては、教科書アプリや電子黒板などのインストールを繰り返す。
1台に30分…光る「プロの技」
1台あたりにかかるセットアップの時間は30分程度という。1日5、6人のスタッフが、一度に5、6台ずつのパソコンのセットアップを行い、1日150台から200台程度のセットアップ作業が完了する。
このパソコンのセットアップ作業の現場でキラリと光るのが「プロの技」だ。
例えば、コロナ禍での作業となるので、自動で作動するソフトウェアのインストールシステムなどを活用して、納品するパソコンに手で触れるのは最低限とするよう工夫している。
日本PCサービスは、パソコンの不具合のメンテナンスや、コールセンター対応を専門としているため、普段から蓄積しているノウハウが生かされた形と言えそうだ。
日本PCサービスが今回対応していたのは、1万台のセットアップ作業。
10月初めから作業を開始し、これまでに半分程度のパソコンを納品したというが、まだまだ道のりは長い。
2月の作業終了を目指して、日々作業が続いている。
(フジテレビ経済部 西村昌樹記者)