兵庫県の斎藤元彦知事はきょう=4日の定例会見で、自身への抗議活動について言及し、「関係ないことをワーワーワーワー言うのは、社会通念上、許容されるものではない」などと批判しました。
斎藤知事に対する抗議活動は、去年4月23日以降、定例会見に合わせて県庁前で行われていて、多いときで約700人が集まったこともあります。
最近は、知事に抗議する人と、知事を応援する人とで小競り合いになって逮捕者が出ているほか、抗議活動側の拡声器の音量や、知事の支持者による身体障害者や在日外国人へのヘイトスピーチも問題視されています。
さらに、抗議活動は県庁外での公務でも続いていて、ことし1月17日の阪神・淡路大震災の追悼式典では、斎藤知事に「あなたがここにいるだけで追悼の場が穢れる」などと声を上げた人もいました。
斎藤知事は4日の会見で、記者団から現状の受け止めについて問われると、「様々な意見や考え方を表明する社会活動自体は、表現の自由の範囲」と前置きした上で、次のように強い言葉で批判しました。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「全く関係ないことをワーワーワーワーと言うのは、社会通念上、許容されるものではない。社会の共感は得られないと思う。自己満足でやられるという形で、フランスの大きな暴動もあったけれども、やはり人々の心は離れていくものだと思う」
さらに斎藤知事は「安全で平穏な環境、落ち着いた環境づくりが大事」との考えを示しました。
自身への抗議活動について、斎藤知事が公の場で批判したのは初めてです。
前回は“途中退出” 記者が質すと「当然、私の判断で」
抗議活動の背景には、告発文書問題で県の第三者委員会が「公益通報者保護法違反」と結論づけたにも関わらず、斎藤知事が受け入れないことへの不信感があります。
斎藤知事は、告発文書問題では新たな質問にも「これまで答えた通り」として答弁を避け続けています。
前回(先月28日)の会見では、記者団から「答えていない質問に『答えた』と回答するのは虚偽答弁だ」との声が上がると、斎藤知事は「これで終わらせていただきます」と宣言し、司会を務める県職員の制止を振り切る形で、会見中に立ち去りました。
4日の会見でこの出来事について問われた斎藤知事は…。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「記者会見は、記者クラブの立場と、県は私が対応をしている。当然これは私の判断で、円滑な進行のため、後の公務のために、おまとめいただきたいとお願いする。その旨を適切に対応するということはご理解いただきたい」
斎藤知事はこう述べて、今回も会見の終盤に「重要な公務がある」「手短に」「そろそろおまとめを」などと、記者の質問に言葉を重ねることを繰り返しました。
