2018年2人が殺害された奥田交番襲撃事件の「差し戻し審」で、島津慧大被告の母親が出廷しました。母親は遺族に対して「長い間、苦しみを持たせ続けた」と謝罪しました。
10回目となる「差し戻し審」。島津慧大被告の母親が5年前の1審に続き出廷し、証人尋問が行われました。
証言台がパーティションで仕切られる中、母親は傍聴席の遺族に対し、「長い間、苦しみを持たせ続け、改めてお詫びがしたい。誠に申し訳ございません」と謝罪しました。
その間、島津被告は証言台に目を向けず、聞いている様子でした。
事件は2018年、元自衛官の島津慧大被告(30)が富山市の奥田交番を襲撃し、稲泉健一警部補(当時46)を刃物で殺害。その後奪った拳銃で、小学校の前にいた中村信一さん(当時68)を射殺したとされています。
1審で富山地方裁判所は強盗殺人罪は成立しないとし、無期懲役の判決を言い渡しましたが、2審は、強盗殺人罪の成立を前提に審理をやり直すよう命じました。
4日の証人尋問で島津被告の母親は、亡くなった中村さんの妻とこれまで2回面談したことを明かし、「黙秘を貫いている島津被告が被害者や遺族に本心から謝罪できるよう協力する」と伝えたということです。
また、母親は島津被告と手紙のやり取りを続けていて、調べてほしいことや本などの差し入れを求められるなかで、言葉遣いが攻撃的な表現から通常の表現に変わってきていると話しました。
次回の公判は今月9日に開かれ、島津被告の父親と心理学の専門家への証人尋問が行われます。
