朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなるこの季節に恋しくなるのが、プリプリで肉厚の身がたっぷりと入ったアツアツのカキ鍋。
瀬戸内産にこだわった生ガキやカキフライなどが味わえる東京・池袋の海鮮料理店「牡蠣と瀬戸内料理 雑草庵 池袋西口」です。
秋も深まり、カキがおいしいシーズンを迎える中、本来であれば店のメインとなるのがカキの名産地・広島産の養殖カキです。
ところが、ある異変が起きているといいます。
牡蠣と瀬戸内料理 雑草庵・松原直人店長:
10月末くらいにちょっと聞いたら、まだ身入りが良くないんで例年よりは遅くなるというふうに聞いた。
広島産のカキが入ってこない。
この海の異変は2年連続で起きているといいます。
2025年は、猛暑による海水温の上昇などが原因とみられるカキの大量死が発生。
一部では9割のカキが死ぬ被害が出るなど、大きな打撃を受けました。
そして迎えた2日、広島・廿日市市では、2026年も猛暑などでカキの生育に影響が出たため、例年より1カ月ほど遅いカキの水揚げ解禁となりました。
ワイヤにびっしりとついたカキがつり上げられ、次々と船に積み込まれていきます。
マルキヨシ カキ養殖場・峠清隆代表:
去年よりはちょっといいかなと思う。今から身を洗うけどね。身を見ないとまだハッキリしません。
水揚げされたカキは作業場に運ばれ、早速、カキ打ち作業へ。
気になる2026年のカキは、真っ白なプリプリの身が姿を現し、解禁初日としては上々の出来だとにっこり笑顔。
待望の水揚げ初日とあって、港には直接カキを買いに来たという地元の人が続々と。
地元住民:
カキ不漁とか色々あるが、きょう初日に食べられてうれしい。
例年に比べ、約1カ月遅れでカキのシーズン到来となった広島県。
アツアツの焼きガキを頬張る人でにぎわっていたのは、日本三景の1つ、宮島に渡るフェリー乗り場に隣接したカキ小屋です。
秋の紅葉シーズンを迎える中、遅れていたカキの水揚げ解禁に安堵(あんど)の声も。
宮島からいちばん近い牡蠣小屋・山崎麻衣店長:
(去年)収穫量が少なかったので大変でした。1カ月解禁遅れ、不安ではあったが、無事スタート切れてほっとしている。
2025年のカキの生産量は1万100トンと前年度から4割減少。
2026年の生育状況が気になります。
宮島からいちばん近い牡蠣小屋・山崎麻衣店長:
不安は拭いきれないところ。生き残ったカキがおいしいという声もあったので、ご満足できるカキを提供できれば。
そんな中、2日朝は広島市の草津港でも夜明け前からカキの水揚げが行われ、船にはたちまちカキの山が。
早速、殻をむいてカキの生育状況をチェックすると、やや小ぶりながらプリプリの身がありました。
木村海産では2025年のカキ大量死を受け、2026年は養殖期間を少し短くするという対策をしたといいます。
木村海産・木村健太郎さん:
去年よりはいいかなとは思うが、去年もこの11月から変死が始まったので、まだまだ油断できない。
気になる2026年のカキの味については「むしろ数が少なくなった分、栄養はしっかりとってるので、やっぱりおいしいですし、安全なのでぜひ食べていただけたらなと。安心してもらっていいと思う」と話しました。
