GMOの不正アクセス問題を受け、熊谷正寿社長が2日午後3時30分から午後4時現在も会見を行っています。
フジテレビ・高田圭太経済部長と会見の内容について詳しく見ていきます。
安宅晃樹キャスター:
まずこのGMOへの不正アクセスを巡ってその流れを振り返りますが、10月21日に2万6739件で不正アクセスが被害を受けた可能性があると公表しました。そして、攻撃者側からの身代金の要求約1億6000万円があったわけですが、期限の27日になってもGMO側としては応じず、その後、利用者1人分のものとされる個人情報が公開されたわけなんです。
その後、GMOも犯人につながる有力情報に対して懸賞金1億5000万円を設け、現在も情報提供を呼び掛けているということで、問題発覚後、2日が初めての会見となりました。
高田さん、注目された点はどういったところですか。
高田圭太経済部長:
まず、GMOのグループ全体でのセキュリティー対策が本当に十分だったのかと。2年前に指摘がされていた脆弱(ぜいじゃく)性の指摘があった中で、なぜ改善ができなかったのか。
そして、いろいろと情報提供について有力な情報があると社長が言っている中で、犯人像とその目的について何か言及があるかどうか。
そして、今後の補償や信頼回復への道筋についてという、この3点が注目のところです。
山崎夕貴キャスター:
システムの脆弱性についてはおととし指摘があったのは驚きましたよね。
安宅晃樹キャスター:
そのGMOを巡って子会社が2024年、システムの脆弱性を指摘していたことが分かっているわけなんですけども、おととしですから、2年前からこれまでの間、対応は適切だったんでしょうか。
この点について、熊谷社長は「セキュリティー上の問題があったことは事実です。専門家からシステム上の課題の指摘を受けていたことも事実です。しかし、この指摘をサービスの運営に生かすことができませんでした。グループの代表として、これらの事実を重く受け止めております」と述べています。
榎並大二郎キャスター:
なぜ指摘を生かすことができなかったのか、詳細はこのあと質疑応答でも触れられると思うんですけど、他にもいろんな事実が出てきましたね。
高田圭太経済部長:
この点については、熊谷社長ら経営陣が言っていたのが、1回セキュリティー会議をしたんだそうです。そこで協議をしたけれども、最終的に今回の問題を防ぐような対策まではできなかったというところで、何が足りなかったのか、これから検証する検証中だということで、どこが足りなかったのかが一番知りたいんですけど、現時点では明らかになっていないんですね。
安宅晃樹キャスター:
そして今回、空白の2カ月というものがあったそうですね。
高田圭太経済部長:
明らかになったことがこちらですね。
今回、最初に攻撃者側がVPNを使ってお客さんのVPNから最終的に管理者権限に侵入するきっかけが8月5日だったそうです。
その後、管理者権限を奪取した。
ただ発覚するのが10月で、この2カ月の間、気づけなかったということについてGMOの経営陣は、何で気づけなかったのかというところに涙ぐみながら反省しているという状況がありまして。
この2カ月何があったのかはこれからの質疑でもっと深く聞いてみたいところですね。
安宅晃樹キャスター:
今回、2カ月という空白が空きましたが、一昨年の段階でこの穴が防げていたかもしれないというところで、一昨年段階で対策の深さと早さという点でも不十分だというような説明があったわけです。
攻撃者側の情報についても注目されていました。
一部報道では、北朝鮮系のハッカー集団が関与している可能性が指摘されているわけですけど、北朝鮮系となってきますと実態解明にはかなり時間がかかりますね。
三宅正治キャスター:
かかると思いますよ。こうなったら一企業の話ではなくて国の問題になるので、攻撃者側の身元というのは明らかにできるものなんでしょうか。
高田圭太経済部長:
完全に明らかにするのはなかなか難しいと思うんですが、何々系みたいなことがどこまで可能かですね。熊谷さんもX上で認知戦みたいなことを言っていて、何かしら組織的なものとの戦いをにおわせることも言っている。
ただ、素人の個人が絡んでいるという見方があって、これもこのあとの質疑の中でどこまで熊谷さんがどういった犯人像を描いているのか、現時点での情報でどう分析しているか注目です。
安宅晃樹キャスター:
複数国のサーバーをまたいでいるわけなので、一般論としてはかなり煩雑な追いかける作業になるんですか?
高田圭太経済部長:
そうですね。1つ1つ見ていかなきゃいけないですし、素人といわれている中で本当にお金目的だったのか。またはGMOそのものに狙いをつけるものがあったのか。それとも日本のネット社会全体を狙ったものなのかという3つくらいが大きく考えられると思うんですけど、その中で何を熊谷さんが見ているのか、あるいは捜査当局の今後の捜査次第になると思います。
安宅晃樹キャスター:
その点、犯人の動機について社長はSNSに、目的として金銭目的か、あるいはGMOのセキュリティー技術力の信頼を揺るがすことで日本全体のサイバー対策や国の信頼を損なわせるものかとこのように投稿していた中でした。もう1点気になるのが犯人の目的、動機もですが、今後、利用者への補償ですよね。
あとはGMOとして、今回、失った信頼をどう取り戻していくのか。高田さん、いかがでしょうか。
高田圭太経済部長:
これまでに表明している見舞金、そして被害については全額補償するということ。あと今回、特別見舞金の300万円ということも言っていましたので、そうしたことで今回、「お客さまに対する姿勢というのは誠実が重要だ」と。
そのうえで、「目的ではなくこれまで結果として株主の笑顔に応えてきたんだけど、この31年間…」と、ここで言葉に詰まるような感じになっていたんですね。
なので、被害を受けた人への補償は全力だということと、今回、報酬の減額に先ほど触れました。
そして改めて経営責任についても明らかにするということで、ただ熊谷さんなしでこの会社がやっていけるのかという部分もあるので、被害者には徹底的に、補償には向き合うんだと思いますが、これもこのあとの質疑でさらに具体的に出てくると思います。
安宅晃樹キャスター:
熊谷社長、役員3名の役員報酬3カ月の減額を発表しているわけですけど、午後4時20分現在もまだ会見は続いているということで、今後はGMO側の対応に加え捜査がどのように、どこまで進んでいくのかが焦点となります。
