収穫期の人手不足に悩む農家を支援しようと、全く違う畑の業種が立ち上がりました。それは、物流業界。新潟市の柿農家で収穫をサポートするのは宅配ドライバーです。
ひとシーズンで10トン前後を収穫する新潟市秋葉区の柿畑。
その作業の助っ人に名乗りをあげたのは宅配大手のドライバーです。
【がわそ兵衛門ファーム 田村徹也 代表】
「高いところを無理して取ったりするとハサミを入れてしまったりする。ハサミを入れて傷つけないように丁寧に取っていただければ」
新潟市秋葉区で柿を始めとした果樹を栽培している就農6年目の田村徹也さん。
妻の志歩さんと二人三脚で生産に励んできましたが、今年8月、第一子となる男の子が誕生。
【がわそ兵衛門ファーム 田村徹也 代表】
「それまで6年間、ずっと2人で100%作業してきたので、1人が抜けたというのは結構大きくて」
そんな困り事を抱える中、集配に来たドライバーと田村さんの会話が業務委託を受けるという今回の支援につながったと言います。
【ヤマト運輸 瀬口義広 新潟主管支店長】
「やはり宅便を運ぶだけではなく、新たな価値を提供できないかと。生産農家の困りごとや地域課題を聞いて、何かやれることはないかというところで、今回こういった形の取り組みがスタートした」
農家から見ても、力仕事を得意とする宅配ドライバーは魅力的な助っ人です。
【がわそ兵衛門ファーム 田村徹也 代表】
「誰よりも働いてもらっている。てきぱき働いてもらってすごく助かる」
【ヤマト運輸 瀬口義広 新潟主管支店長】
「それを『すごく助かる』と言っていただくので、それは本当にありがたい」
この秋は、4人のドライバーが田村さんの収穫をサポート。これが、本業にも良い影響を与えているようです。
【ヤマト運輸 新潟新津営業所 加藤亮 所長】
「どうやってこの箱の中に入れて、思いがあって、どういうご苦労があって、当然そういうものを知ると、その荷物の扱いや届ける先の方々の気持ちも考えられると思っている」
支援は収穫サポートにとどまりません。
【松村道子アナウンサー】
「こちら、荷物を発送するカウンターの奥に、田村さんの柿が並んでいます」
荷物を預けに来る人たちにアピールすることで販路の拡大につなげたい考えです。
農業を持続可能なものとするために、異業種が農家を支える時代へ。
【がわそ兵衛門ファーム 田村徹也 代表】
「私のこの周りの産地もそうだが、高齢化や人手不足(の問題が)ある中、他業種の支援で支えられる農家も絶対にいると思うので、そういった支援はどんどんしていただけたらうれしいなと農家として思う」
この収穫サポート事業は現在、加茂市のルレクチエ農家でも行われています。
